Deckard's Movie Diary
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2006年05月06日(土)  ブロークン・フラワーズ 小さき勇者たち/ガメラ 戦場のアリア

予告編からけっこうそそられていた『ブロークン・フラワーズ』です。実はジャームッシュの映画って嫌いじゃないんですよ。映像も音楽も、何処かユルい感じが心地よいかも?みたいに感じてしまって、間違っても「これは傑作!」だとかも無いんですけど、嫌いじゃないんですよね。というワケでシャンテ・シネなんぞ向かったワケですが、混んでましたねぇ・・・ジャームッシュの映画に老若男女を問わず観客が!時代は変わりましたねぇ(苦笑)。で、映画ですが・・・今回はユル過ぎましたね。突然、遠い昔にワケ有りだった女性(誰だか分からない)から送られた来た手紙に振り回される年老いたドンファン・・・。簡単に言ってしまえば“家族”とか“孤独”とかの話なんですが、哀愁ばっかり漂っちゃって、淋しいだけの映画になっちゃってます。ビル・マーレーは、例によって良い味を出していて、彼じゃなかったら、すっげぇ詰まらなかったんじゃないの?と危惧してしまいますが、最初から枯れていて、枯れたままで終わってしまうので、孤独な中年男の悲哀ばっかりが印象に残ってしまいました。ジャームッシュ演出が持っている惚けたニュアンスが、もっと溢れていた方が良かったんじゃないでしょうか?今回はちょっと辛いな・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...。


金子修介や樋口真嗣を一躍メジャーにした傑作の呼び声高い平成ガメラシリーズを経て、今回は全くの新作『小さき勇者たち/ガメラ』です。ハッキリ言って、どうしようもない駄作です!このデタラメさはなんなんでしょ!子供向けだからぁ?というエクスキューズは絶対言って欲しくないんですけど、あまりに酷い!大体、親子で楽しめる怪獣映画・・・と言った場合、対象としている子供の年齢は一体幾つなんでしょうか?幾らナンでも子供をバカにし過ぎですよ!一番ダメダメなのは敵役の怪獣ジーダスについて、その背景が全く描かれていないコトです!こんなデタラメは許されません!こんなんだったらバルゴンでも出してくれた方がよっぽどマシです!また、子供から子供へ意思疎通されていく場面があるのですが、安直の極みです。別に子供同士でしか理解しえない世界があるのは構わないのですが、その描き方があまりに安易で、いかにも底の浅い大人が考えたようなシロモノです。大人になっても記憶の片隅にこびりついている様な感覚、そういう説得力あるエピソードとかを入れないと、子供はオールマイティ!何でも有り!になっちゃいますよ。底の浅い脚本に演出、今回のスタッフは怪獣映画、そしてガメラに全く思い入れが無いんでしょうね。だから、こんなデタラメなモノが作れるんでしょう!正直な話・・・「恥を知れ!」と言いたいです。ばかやろ!ああ、ポン・ジュノの『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』にコテンパンにやられそう・・(/・_・\)アチャ-・・


題名から中身がほとんど分かるような気がする『戦場のアリア』。で、やっぱり想像している通りの内容でした(苦笑)。単純に言ってしまえば「戦争は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」みたいなね・・・ただ、交通整理が上手くないので、ちょっと分かり辛いのが難点かな・・・まぁ、登場人物が話す言葉で区別して下さい(笑)。口パクのズレも気になりますが、仕方ないか・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ……


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