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Deckard's Movie Diary index|past|will
あのミヒャエル・ハネケ(笑)の新作『隠された記憶』です。な〜にがぁ、衝撃のラストカットだよ!いやぁ、今回もやってくれました!『ファニーゲーム』で“暴力”を、『ピアニスト』で“男女の愛”を偉そうに語ってくれましたが、今回は誰もが持っているちょっとした悪意がテーマです。マジでこの人は、ある意味凄いすよ!つまり、中身がな〜んも無いくせに、すっげぇ有りそうに見せるテクニックは凄いすよ(苦笑)だから、学生とかに見せて「みんなぁ、来週までにこの映画についてレポートを提出しろよぉ!」とか言うには調度良い、まるで教材ビデオです。結局は、な〜んでも有りで、な〜んも無い映画なんですが、色々ウラ読みして語りだすと際限なく続くような気もします。例えば、もの凄く映画好きで、実際にたくさんの映画を観ている仲間たちと、この映画を肴にして語りだしたらアッチヘコッチへ話の方向が脱線しながら一晩中語り明かせそうです(笑)。それにしても、ヨーロッパの人々はこういう映画が好きですねぇ。論争好きなフランス人にとっては、猫にとってのマタタビみたいなモンなんかなぁ・・・キョロ(・_・ ))(( ・_・)キョロ 当然、あーだこーだ言いたがる評論家にもウケが良いのも間違いありません。論争のネタになるような映画という意味では、脚本が上手いし、演出も言う事無いです。この映画を真面目に捉えて、真面目に論争する人々をとやかく言う気持ちはありませんが、個人的には内容に意味は無いと思っています。ハネケはコレを観た人々が色々語り合うのが楽しくてしょうがないんでしょう。しかし、映画と言うのは本当に奥深いなぁ・・・・。ある意味、ハネケの次回作が楽しみになりました。彼との付き合い方がようやく分かって来ましたよ。
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