Deckard's Movie Diary
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2006年05月04日(木)  隠された記憶 僕の大事なコレクション

あのミヒャエル・ハネケ(笑)の新作『隠された記憶』です。な〜にがぁ、衝撃のラストカットだよ!いやぁ、今回もやってくれました!『ファニーゲーム』で“暴力”を、『ピアニスト』で“男女の愛”を偉そうに語ってくれましたが、今回は誰もが持っているちょっとした悪意がテーマです。マジでこの人は、ある意味凄いすよ!つまり、中身がな〜んも無いくせに、すっげぇ有りそうに見せるテクニックは凄いすよ(苦笑)だから、学生とかに見せて「みんなぁ、来週までにこの映画についてレポートを提出しろよぉ!」とか言うには調度良い、まるで教材ビデオです。結局は、な〜んでも有りで、な〜んも無い映画なんですが、色々ウラ読みして語りだすと際限なく続くような気もします。例えば、もの凄く映画好きで、実際にたくさんの映画を観ている仲間たちと、この映画を肴にして語りだしたらアッチヘコッチへ話の方向が脱線しながら一晩中語り明かせそうです(笑)。それにしても、ヨーロッパの人々はこういう映画が好きですねぇ。論争好きなフランス人にとっては、猫にとってのマタタビみたいなモンなんかなぁ・・・キョロ(・_・ ))(( ・_・)キョロ 当然、あーだこーだ言いたがる評論家にもウケが良いのも間違いありません。論争のネタになるような映画という意味では、脚本が上手いし、演出も言う事無いです。この映画を真面目に捉えて、真面目に論争する人々をとやかく言う気持ちはありませんが、個人的には内容に意味は無いと思っています。ハネケはコレを観た人々が色々語り合うのが楽しくてしょうがないんでしょう。しかし、映画と言うのは本当に奥深いなぁ・・・・。ある意味、ハネケの次回作が楽しみになりました。彼との付き合い方がようやく分かって来ましたよ。


役者としては中々の才覚を見せるリーブ・シュライバーの初監督作品『僕の大事なコレクション』。偏執狂的なコレクターが主人公なのに物語は至って平凡!っつーか、「そっちに行くのかよ!」というようなツッコミを入れたくなるくらい残念な作品です。「そっちに行くのかよ!」部分が結末になっているんで「またかよ!」状態です。もっと**が演じるキャラを中心に描いた方が面白かったと思うんですけどね。出だしとかもの凄く面白いのに、なんなんだろうなぁ・・・このまとまりの無さは!なんかねぇ・・・ハッキリ言って「メッセージとか要らねーだんよ!その主人公の奴、面白そーじゃん!そいつの笑えるエピソードで映画を作ってみようぜ!」みたいなノリで良かったんだと思うんですよ。とにかく中途半端な映画です。


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