Deckard's Movie Diary
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2006年02月22日(水)  シムソンズ

今や、冬季オリンピックの花形?になりそうな勢いの女子カーリング!前回のソルトレイク五輪の時に日本代表となったシムソンズ・チーム(今回のトリノにもシムソンズのメンバーだった小野寺歩と林弓枝が出場)の実話が下敷きになっている、その名も『シムソンズ』を観て来ました。水曜1000円の日だとしてもレイトで立ち見が出る盛況ぶり(まぁ、試写室を無理やり映画館にした渋谷シネ・ラセット[ 定員50名 ]だからな)!映画は、特別に美味しいワケじゃないけど、安心出来る昔ながらの定食屋の味でした。キャラクターもストーリーも目新しいモノは全く無く、青春映画はこうあるべき!というセオリーに則って、清々しいシンプルな作品に仕上がっています。ツボを押さえた手馴れた演出は、塩梅も良く、手際も見事です。“北海道”“女子高生”“スポーツ物”“ジュディマリ”と個人的にも好みの具が満載で、とても楽しいひとときでした(苦笑)。敢えて難を言えば、TVドラマ出身の監督なので映画的なスケール感に乏しいのと、TVドラマ演出家の陥りやすいパターン、つまり、対象への迫り方が希薄なんで、軽すぎるところでしょうか。まぁ、変にストーリーを捏ね繰り回したり、妙な間の取り方されてテンポが悪くなったりするんだったら、こういう仕上がりのよっぽどマシですけどね。創作意欲を十分に感じられ、それなりに美味しかったんだけど、麺が伸びていた『スウィングガールズ』、具が大き過ぎた『リンダリンダリンダ』。比較すると、『シムソンズ』は素麺の味わいでしょうか。たまには、こういう正統派の青春映画もツルツルっとね!


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