Deckard's Movie Diary
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2005年10月08日(土)  ヒトラー/最後の12日間

友人から「観ろ!観ろ!」と夏の暑い盛りから耳元で囁かれ続けて来た『ヒトラー/最後の12日間』。とうとう観て来ました!って、もう10月かよ(苦笑)。なるほど!しつこく友人が薦めるワケですわ!これは、素晴らしいです!155分間の長丁場ですが、息苦しくなるような濃密な内容に浸ってしまいました。歴史の中で息途絶えるヒトラー率いるナチス・ドイツ、その断末魔のような叫びが聞こえて来るような映画です。ヒトラーを取り巻く全ての登場人物は、スクリーン上に寸分違わず配置され、ナチスの中核を成して来た表情で言葉を発し、そこに存在しています。映画は、ある距離を置きながら、淡々と崩壊までの流れの中で、誰に思い入れすることも無く、まさに、その瞬間に立ち会っていた人々を描いていきます。ともすれば単調になりがちな演出なのですが、巧みなカット割りで作り出されたテンポの良さで飽きさせません。何故か、終結した時にはホっとしてしまいました。

最後に語られる原作者の言葉が賛否両論のようなんですが、個人的には「ああ、そうか!」と納得させられましたf(^-^; ポリポリ。コレはオイラの不徳のいたすところなんですが、当時の一般ピープルのドイツ人がどれだけユダヤ人処刑を知っていたのか?って、今のいままで考えたコトも無かったのですよ(/≧◇≦\)アチャー!! 考えてみれば、多くの日本人も大本営発表を鵜呑みにしていたワケですからね。“知らないこと”は“知ろう”としなければいけないし、無知に甘えてはいけない!って、コトなんでしょうね。全体に尺が長いのが玉に瑕かもしれませんが、最後の12日間を一緒に過ごしたと思えば大した問題ではありません(笑)。完成度は異常に高いですが、傑作かどうかを判断する映画では無いです。この映画は作られたコトに意義があり、このフィルムは永遠に保存されるべきでしょう。観る価値のある、存在価値のある映画とはこういう作品を指すのだと思います。それにしても!ドイツの将校服ほど人間の欲望の果ての、“堕ちる”とか“溺れる”とかいう状況に似合う衣装は無いですね。


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