Deckard's Movie Diary
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2005年10月10日(月)  シンデレラマン

ロン・ハワードにアカデミー賞監督賞をもたらした『ビューティフル・マインド』主演のラッセル・クロウと再びコンビを組んだ最新作『シンデレラマン』。親分が書いているように実に良く出来た、手堅い映画だと思います。オイラも十分楽しみましたし、鼻の奥がツンツンしてしまいました。親分の“ロン・ハワード論”なるほど!さすがで御座います。で、反論とかじゃなくて、あくまでも極私的なボヤキなんですが、ロン・ハワード作品ってのは恐ろしいほどの優等生作品にしか観えないんです。撮影前に、黒インクが無くなるくらい脚本を書き直して、コンテ用紙は消しゴムが役に立たなくなるくらい真っ黒にして、でもって、しっかりと予算は守って、キッチリとスケジュール通りに仕上がる!それで、その仕上がりは水準以上をキープ!・・・コレって、メチャクチャ凄いコトなんですけど、それがオイラには物足りないんです(しかし、我ながらとことん、へそ曲がりですなぁ・・・(自爆))。正直申し上げて、オイラは本作の『シンデレラマン』の完成度の足元にも及ばないティム・バートンの『猿の惑星』とか、リドリー・スコットの『マッチスティック・マン』のが方が好きなんですよ。映画の完成度よりも、自分好みの色香を振りまいてくれる監督に大いに惹かれてしまいます。出来が悪くたって構いません(苦笑)。もちろん!ティムもリドリーもアカデミー賞監督賞は取っていません(笑)。オイラがこんな風な捻くれ者に育ってしまったのは、おそらく自分が“優等生になろう”として来た反動なんでしょう。情けないくらい小市民なんですよね・・・ヂブン(自爆)。

さて本作です。主人公のボクサー、ジム・ブラドックが冒頭の絶頂期から「あら?もう落ちぶれちゃったの?」といきなりどん底になっていたり、当時の悲惨さを伝える為の友人のエピソードとか、説明不足の部分が多々あるのですが、その辺りはサクサクっと台詞とかでフォローしちゃってます。この辺りがロン・ハワードの上手いところなんですよねぇ・・・もちろん、それだけで面白い映画になるわけじゃないですから、そういう意味ではロン・ハワードは一流なんですけどね。それは、マネージャーを演じるポール・ジアマッティの素晴らしい演技を引き出しているコトだけで分かります。前半の拙さは後半の盛り上がりで、どーでも良くなってしまいます。観て損は無い映画なのは間違いないでしょう。


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