Deckard's Movie Diary
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2005年04月09日(土)  エターナル・サンシャイン アビエイター

ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットという魅力的なキャスティングの『エターナル・サンシャイン』。結論から言わせてもらえば、今回もまた、このスタッフ(チャーリー・カウフマン、ミッシェル・ゴンドリー、今回はスパイク・ジョーンズは絡んでいませんが・・・)は広げた風呂敷をキチンとたためていませんでした(苦笑)。結局のところ、中心人物であるチャーリー・カウフマンは映画作家というよりは、仕掛け屋って印象なんですよね。なぜなら、観客が引っかかりそうなアイテムやシーンをばら撒き、最終的な解釈は観客に委ねてしまう方法ばかりだからです。そこには作家としての確固たる意思(全ての作家に確固たる意思があるとは思っていませんが・・・)あるワケではなく、「コレを観た貴方はどう感じるのかな・・・ふふふ」とほくそえんでいるようにしか思えません。もちろん、色んな解釈が成り立つようなストーリーでも構わないんですが、彼の場合は最初からそこだけ(観客を巻き込むような仕掛け)に狙いがあるような気がします。だから、ユニークに感じるんじゃないでしょうか?謎解きや深読みする観客にはウケるとは思うんですけど、個人的にはちょっと鬱陶しいです。だって、幾らでも分かりやすく作るコトが出来るだろうに、わざわざ複雑にしているんですもの(苦笑)。それでも今回は“恋愛”という分かり易いストーリーに絞っているので、これでまの作品に比べたらまとまっていますし、完成度は高いかもしれません。まぁ、途中はほとんどミュージック・ビデオですけどね。髪の毛の色で工夫なんぞしているのですが、それもまた個人的にはなんだかなぁ・・・。と、文句ばかり並べていますが、正直告白すると、途中で物凄く切なくなっちゃったんですよ(苦笑)。頭の中で、何度も埋めては掘り起こされる甘く苦い思い出・・・反芻される様々な感情(オイラの場合は後悔ばかりなんですが・・・)。それは、恋愛を経験した者なら誰もが思い当たる鼻の奥がツンとなる症状です。この映画を観ると、そんな心の奥底を刺激されちゃいます(苦笑)。というワケで、観て損はないでしょう!


スコセッシが再びデカプリオと組んだ新作『アビエイター』。オイラが絵画音痴なのは羞恥?の事実です。どんなに評価の高い絵画を観ても「ふ〜ん・・・」っつー印象しか脳内に浮かばないのです。ある意味、ナイナイ脳みその中にその手を感知するチップが無いのでしょう。そりゃ、好き嫌いくらいはありますが、感激とか感動とかとはほど遠いです。あのラファエロがダ・ビンチの工房でモナリザを目にした時、その完璧な美しさに感動し、脚の震えを抑えつつその場に佇み涙を流したという逸話がありますが(あるの?)、オイラには全く理解の及ぶ話ではありません。というワケで『アビエイター』です。確かに力作ですし、素晴らしい作品なのですが、個人的には美術館で接した数々の名画ような印象でしかありませんでした。色彩設計も美術も撮影も素晴らしいですし、出演者それぞれの存在感も特筆ものですが、面白い映画だと思いませんでした。だって、描かれているコトが、単に金持ちの戯れにしか見えないんですもの(苦笑)。スコセッシは昔に比べると確かに上手くなったし、見せ場の演出も巧みになりましたが、後期の黒澤と同じように何処か平均化されていて魅力に欠けます。親分が仰っているようにスコセッシは狂気を描いてきた映画作家ですが、おそらく年齢を重ねていくにつれて、若かりし頃には充満していた得たいの知れないパワーが希薄になってしまったんでしょうか?それでもオイラはスコセッシが描くハリウッド版『インファナル・アフェア』が観たくて仕方がありません!堂々たるハリウッド版が観たいなぁ・・・・( ̄。 ̄ )ボソ…


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