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Deckard's Movie Diary index|past|will
ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットという魅力的なキャスティングの『エターナル・サンシャイン』。結論から言わせてもらえば、今回もまた、このスタッフ(チャーリー・カウフマン、ミッシェル・ゴンドリー、今回はスパイク・ジョーンズは絡んでいませんが・・・)は広げた風呂敷をキチンとたためていませんでした(苦笑)。結局のところ、中心人物であるチャーリー・カウフマンは映画作家というよりは、仕掛け屋って印象なんですよね。なぜなら、観客が引っかかりそうなアイテムやシーンをばら撒き、最終的な解釈は観客に委ねてしまう方法ばかりだからです。そこには作家としての確固たる意思(全ての作家に確固たる意思があるとは思っていませんが・・・)あるワケではなく、「コレを観た貴方はどう感じるのかな・・・ふふふ」とほくそえんでいるようにしか思えません。もちろん、色んな解釈が成り立つようなストーリーでも構わないんですが、彼の場合は最初からそこだけ(観客を巻き込むような仕掛け)に狙いがあるような気がします。だから、ユニークに感じるんじゃないでしょうか?謎解きや深読みする観客にはウケるとは思うんですけど、個人的にはちょっと鬱陶しいです。だって、幾らでも分かりやすく作るコトが出来るだろうに、わざわざ複雑にしているんですもの(苦笑)。それでも今回は“恋愛”という分かり易いストーリーに絞っているので、これでまの作品に比べたらまとまっていますし、完成度は高いかもしれません。まぁ、途中はほとんどミュージック・ビデオですけどね。髪の毛の色で工夫なんぞしているのですが、それもまた個人的にはなんだかなぁ・・・。と、文句ばかり並べていますが、正直告白すると、途中で物凄く切なくなっちゃったんですよ(苦笑)。頭の中で、何度も埋めては掘り起こされる甘く苦い思い出・・・反芻される様々な感情(オイラの場合は後悔ばかりなんですが・・・)。それは、恋愛を経験した者なら誰もが思い当たる鼻の奥がツンとなる症状です。この映画を観ると、そんな心の奥底を刺激されちゃいます(苦笑)。というワケで、観て損はないでしょう!
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