|
Deckard's Movie Diary index|past|will
梁石日原作、崔洋一監督、崔洋一&鄭義信脚本の『血と骨』です。物凄い力作です!役者、撮影、美術、音楽、その他、映画に関する全ての技術はおそらく来年の映画賞を総なめにすると思われます。そのくらい凄まじい熱気に溢れ、心を穏やかでいられないシーンの連続です。『夜を越えて』(梁石日原作、金守珍監督、脚本は丸山昇一)の時も感じたのですが、明らかに今の日本人とは違う“血”を感じてしまうのはオイラだけでしょうか?梁石日の実在の父をモデルにしたらしいですが、とんでもない男です。しかし、あの頃の日本ならありえるかもしれません・・・まぁ、微妙に関わっている世代なモンですから・・・f(^-^; ポリポリ。で、映画ですけど、衝撃作なのは確かなんですが、オイラみたいな濃い〜映画ファンは“衝撃”程度では騙されません(でひ〜)。はっきり言って消化不良でした。キャッチコピーでも謳ってる「これは家族の物語である」なんですが、どっちつかずの印象が残りました。父なのか、息子なのか、母親なのか、家族なのか・・・どれこもれもが中途半端に感じてしまい、イマイチでした。一番理解出来ないのが、どうして金俊平(ビートたけし)と英姫(鈴木京香)とのなれ初めのシーンが無いのでしょうか?それを描かれなければ、何故にこの“家族”が誕生したのか分かりません(後で調べたら例によって俊平が力づくで英姫をモノにしたようですけど・・・)。個人ではどうにもならない“家族”としての“絆”・・・その辺りの描写もないがしろなので“家族”という“塊”としての存在感が薄く、それぞれがバラバラな印象でした。これでしたらトンデモ男・金俊平をもっと掘り下げた方が面白かったんじゃないでしょうか?金俊平は清子(中村優子)に対して子供のような行動をみせたりしますし、男の子を欲しがったりするワケですから、もっと人間臭い見せ方も出来たような気もします。もちろん!以上のようなツッコミを入れながらも補って余りある力作なんですけどね!でも、言い方を変えれば“力作”を演出した手腕は評価出来ますが、見方を変えれば、それでこの完成度となれば、ある意味“崔洋一”の限界がこの辺りにあるのかもしれません。それでも観て良かったし、作られて良かった映画です。ナンダカンダ言いながら、本年度の邦画ベスト10には入ってくるでしょう。しかし、あのモダンチョキチョキズの濱田マリって・・・以下自粛。
|