Deckard's Movie Diary
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2004年05月31日(月)  下妻物語 深呼吸の必要

「あ、これパパ好きだよ!ウ○コー!」と叫んだのは、左斜め前方に座っていた親子連れ(母と小学生の姉妹)の長女(小学3年生くらい?)でした。慌てた母親は鬼の形相で娘を睨み付けて激怒!上映前の半分薄暗くなった場内で映し出される広告映像には“ウ○コ”の影も形もありませんでしたが、まさか、右斜め前方の渋谷系女子二名がズルズルやってたレンジでチンのスパゲティ(おそらくボンゴレとミートソース)の匂いを勘違いしたとか?とまぁ、普段のシャンテ・シネ劇場からは想像も出来ないキャラで埋まった、そんな不思議な空間で観るには最適な映画でした(笑)予告編で「寒ぶ!」っと、感じたギャグも全編を通して見ると全く寒くありません(笑)。原作は漫画(未読)ですが、この作品は“漫画”という(原作に合っているかどうかではなく)世界観を十二分に反映した類稀な傑作となっています。ガンマ値を上げた映像に濃いキャラが寒ぶいギャグを連発!ともすれば、ただ疲れるだけの映画になりがちなのですが、そんな心配は無用。観客は気持ち良く空を浮遊出来ます。観終わった後には、まるでサッポロ黒生で山崎努との卓球に勝った豊川悦司のようなガッツポーズ(中島哲也演出CM)をしたくなります(苦笑)。深田恭子はイっちゃってるキャラとかは天然に上手い(なんだこの表現)んですが、ラストで未熟さを露呈してしまったのは残念でした。映画初出演になる土屋アンナは演じやすいキャラだった事を差し引いても魅力的です。脇を固める役者陣も的確な演出に恐ろしくハマっており、どいつもこいつもメチャメチャヤバイ(誉め言葉(苦笑))です。しょーもないギャグやしょーもない登場人物ばかりですが、キッチリとケジメもつけているのでホロっと来たりなんかしちゃって・・・(⌒o⌒;A とても欲張った作品ですが全体のバランスが良いので全く違和感が無く、ゴテゴテしたデザインなのに品の良さを感じさせるドレスのようです。エンディングで聞こえてくる往年のジャパニーズ・ロック・ナンバーも好感触♪中島哲也監督は少なからず縁のある人なのですが、彼にこういったセンスがあるとは思っていませんでした。中島氏(巨漢。咽頭が弱くダースベイダーのようにいつもスーハースーハー言ってる。口癖は「オレの後ろに立つな!」ってゴルゴ13かよ!)の長編映画は『夏時間の大人たち』『ビューティフル・サンデー』に続いて3本目ですが、初めてのメジャー作品で傑作をモノにしました。『踊る世界の中心で〜』みたいな作品ではなく、こういう映画こそ世界配給して欲しいもんですなぁ。でもって、タランティーノの次回作『キル・ビル外伝』(←大嘘)でリスペクトしてくれれば最高なんだけどなぁ(って、そりゃないだろ!)


どうにも相性の悪い篠原哲雄監督ですが“サトウキビ刈り”になんとなく惹かれていた(苦笑)『深呼吸の必要』。「まぁ、どうせ“それなり”だろう・・・」と期待値低目でTRYしたのが功を奏したのかもしれませんが、とても気持ちの良い映画でした。ストーリーには予告編以上のモノは何もありませんが、邦画にありがちな必要以上なウェット描写は無く、全編を通して潔くアッサリと描かれており(良い意味で寡黙)好印象でした。というワケでダメな作品では無かったのですが、もうひとつ足りないんですよねぇ!もう一捻りして欲しいと言うか、ルックスも正確も悪くないんだけど、イマイチ“華”が無いという感じです。だいたい「出会いと感動があるから旅が止められない・・・」なんて、陳腐なセリフが出てくる時点でドラマが浅くなっちゃうと思うんですけど、登場人物もありがちなキャラクターばかりというのもなぁ・・・もう少し頑張って欲しいモンです(ホント、コレばっかりだわ!)。個人的には(好)ですが、一般的には(暇)という感じでしょう。長澤まさみはこの作品でも好印象でしたが、相変わらずマイ・ラバは下手くそですなぁ〜(笑)


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