Deckard's Movie Diary
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2004年05月17日(月)  ビッグ・フィッシュ ドーン・オブ・ザ・デッド

拝啓 ティム・バートン様
風薫るさわやかな季節になりました。樹々の若葉が目にしみる今日この頃ですが、本日は貴方の新作映画『ビッグ・フィッシュ』を鑑賞してまいりました。貴方の童心溢れる性格、茶目っ気が、あらためて思い出されます。世知辛い世の中で、ともすれば忘れがちな“夢見る心”を周囲に振りまく貴方の心根がスクリーンから溢れており、映画を観ている時からとても暖かい気持ちに包まれました。人にはいろいろな立場や状況があり、自分を守ることや主張することに一生懸命になるあまり、目の前の大切なことに気がつかず失ってしまうことも多いようです。そんななかで、いつも貴方の作品は本当に大切なコトを教えてくれます。“人生なんてお伽話さ。”という今回の作品もまた素敵な物語でした。だけんどもしかし!(あ、失礼しました)ダニー・エルフマンの名曲(『シザーハンズ』)に乗せた予告編で見られる、貴方の魅力を存分に発揮しているシーンの数々は「素晴らしい!」の一言なのですが、ごくごく普通のシーンとなると、僭越ながら消化不良の印象が残りました。特にジェシカ・ラングの存在感の無さと言ったら・・・アルバート・フィニーが輝いているだけに残念です。やはり貴方は現実世界や大人の女性が苦手なのですね。でも逆に言えば、私はそんなコトが気になってしまうような凡庸な感性しか持ち合わせていない自分を恥じなければいけないのです。考えてみれば分かる事ですが、貴方のような方はそんな末梢的な事を気にする必要はありません。貴方の魅力は現実世界をよりリアルに見せるコトではなく、現実世界を夢のように見せるコトなのですから!私は自分の至らなさを戒める為にも死ぬまでに後100回は『ビッグ・フィッシュ』観ることをお約束します。貴方は、これからも周りの雑音など気にせず堂堂と胸をはって「オイラはオイラ」と、欠点なんか笑い飛ばして好き勝手に作って下さいませ。自他共に認める貴方の大ファンである私は、今回もまた楽しいひとときを過ごすことが出来ました。大変感謝しています。末筆ながら、ますますのご活躍を心からお祈りしています。
敬具

なんだよ!この映画!『ドーン・オブ・ザ・デッド』。全く怖くない!気味悪くも無いし、物体Xの顔頭蟹みたいに笑える部分もないし、切なさ系もとってつけたような印象しかないし・・・ゾンビで遊ぶシーンとか面白いところもあるんだけど、どーでもいい映画でした。スピードアップした動きもどうなんでしょ?個人的にはつまらなくなったような気もします。だって、“タメ”が無くなっちゃいましたよ。・・・スポーツでも、歌でも、芝居でも、お笑いでも“タメ”は大事ですからねぇ(笑)。サラ・ポーリーをはじめ出演者が皆頑張っていただけに、もう少し何とかして欲しかったです。


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