Deckard's Movie Diary
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正直言いますと、ジョーン・オズボーンが♪恋に破れてを熱唱する辺りからライヴ映像に突入する度に泣けて仕方がなかったです。この歌のオリジナルはジミー・ラフィンですが『フライド・グリーン・トマト』の中でもポール・ヤングがカバーしていました。いい曲ですなぁ〜。というワケで『永遠のモータウン』です。
ファンク・ブラザーズのコトもジェームス・ジェマーソンの逸話(モータウン25周年コンサートにダフ屋から買ったチケットで観に行った)も知っていましたが、こうやって描かれるとやはりジーンと来ますね。小生がファンク・ブラザーズのコトを知ったのは第1期ジェフ・ベックグループが解散した後、BBAを結成しようとして叶わず、その時にベックが「だったらモータウンのリズム・セクションとやりたい・・・」と発言した時なんです。あのジェフ・ベックが心酔しているモータウンのリズム・セクションって?というコトで、知ったワケです。そして、モータウン・スタジオでコージー・パウエルと共に完成させたのが『Rough And Ready』。(余談ですが、この時デトロイトに同行したマネージャーのミッキー・モストが地元のライブ・ハウスで見つけたのがスージー・クアトロ。その後、ロンドンからソロ・デビューして大成功しちゃったんですねぇ。)
話を元に戻して・・・映画は現在のインタビュー、過去の素材、そして再現フィルム、それぞれの混ざり具合がちょっとアタフタしているのが難点ですが、それでも十分満足出来る仕上がりです。モータウン・ストーリーをバックボーンに繰り広げられる素晴らしいライヴ・シーン。誰も彼もがファンク・ブラザーズの演奏をバックに天にも昇るような気持ち良さで歌っています。そんな演奏シーンが絶妙の按配で挿入されるので、ついついひきこまれてしまいます。モータウンに関しては怪しい話が色々あって、例えばシュープリームスのほとんどの曲はロスでレコーディングされていたとか、『リーチ・アウト、アイル・ビー・ゼア』のベースはジェームス・ジェマーソンではなくハリウッドのセッション・ミュージシャン(確か女性・・・名前は忘れました!Σ( ̄□ ̄;))が弾いていたとか、モータウンが衰退の道を歩むきっかけになったのはマーサを追い落とした、出世欲の固まりだったダイアナ・ロスだったとか、まぁ、色々ありますが、モータウン・サウンドの基礎を作ったのはジェマーソンとベニー・ベンジャミンだったというコトに異論を唱える人はほとんど居ないでしょう。
今で言えば優良なベンチャー企業だった“モーター・タウン”ことデトロイトで生まれたモータウン。売れれば売れるほど「楽しければイイや!」では成り立たなくなります。結局は、映画産業にまで手を出し衰退の一途を辿るコトに・・・。モータウンの基礎を作り、数々のヒット曲を送り出し、世界の音楽ファン&ミュージシャンに与えた影響は計り知れないファンク・ブラザーズ。そんな彼等に陽の当たる映画が作られて本当に良かった!泣けてしまいました♪〜( ̄ε ̄;)
ところで“モータウン・カフェ”って何でタイトーがやってるんですか?それも仙台で?誰か教えて下さい。
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