Deckard's Movie Diary
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2004年04月15日(木)  真珠の耳飾の少女

オイラは美大出身ですが、この絵を描いたフェルメールという画家のコトは全く知りません。モグリの美大生と言われても仕方ないですな(自爆)。まぁ、美大なんて画家の名前なんか知らなくても、それなりに絵が上手けりゃ入れますからね(自爆)。でも、毎回も言ってますが、絵画って興味ないんですよ(⌒o⌒;A。海外の主要な美術館にはそれなりに顔を出してますが、いつも順路に従ってサクサクと歩いて終わりです(>_<)アチャ!おそらくフェルメールの名前も何度か耳にしているとは思うのですが、興味がないから忘れてしまうんでしょう。まぁ、先天的な絵画音痴なので許して下さいm(_ _)m。で、この作品です。とても静かな作品で、ストーリーに大して起伏はありません。“心まで描くの・・・。”というキャッチでしたが、それもピンと来ませんでした。“真珠の耳飾りの少女”のモデルになる使用人・グリートに色彩的才能があり、それがフェルメールに影響を与える・・・という部分もピンと来ませんでした。それでも、この映画にはとても良い印象を持ちました。起伏が無い分、それぞれの役者の表情で作品を支えているのですが、演出(これが初監督作のピーター・ウェーバー)が粘り強く、実に魅力的な表情を引き出しています。グリートを演じるスカーレット・ヨハンセンの微熱っぷりにも見惚れていましたが、ただ一人、強烈な印象を残すフェルメールの妻役のエッシィ・デイビスも中々のモノです。また、美術とライティングが本当に素晴らしい!美術はグリーナウェイ組のベン・ヴァン・オズ。最近作は『アドルフの画集』。撮影のエドゥアルド・セラはルコント作品で知られ、最近作は『奇蹟の輝き』『アンブレイカブル』『薔薇の眠り』です。撮影に関してはコダックとフジの両フィルムを使用したらしく、トーンが変わる部分がちょっと気になりますが、許せる範囲です。地味ですが、マッタリと有意義な時間が過ごせる作品になってるんじゃないでしょうか。


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