Deckard's Movie Diary
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2004年03月09日(火)  イノセンス ゴシカ

押井守の新作『イノセンス』。この映画は、押井守を全世界的に有名にした『攻殻機動隊』を原作にしていますが、中身は押井守の全くのオリジナルです。そういう意味では世界が待っていた!と言っても過言ではないくらいの新作であります。現にドリームワークスが全米公開するらしいですからね。だけんどもしかし!今作は恐ろしいくつまらない映画でした。ある意味、ジャパニメーションの行き着く最悪の形態かもしれません。穿った見方をすれば、この作品は押井守が才能を発揮してきたアニメーション映画という分野をバカにしているような印象さえ受けます。古今東西の哲学者の格言をウンザリするほどセリフとして使われているのですが、それは「アニメだからさぁ〜、なんか内容があるようなコトでも言わないとさぁ〜」みたいな風にも受け取れます。まぁ、冗談ですが(苦笑)。そんな因縁をつけたくなるくらい、全く中身がありません。均一なるマトリックスの向こう側に行ってしまい、映画におけるアナログの重要さを忘れてしまったのは押井本人以外の誰でもありませんでした。今一度、『うる星やつら』の原点からやり直したほうがいいんじゃないでしょうか。それともアルバイトでもいいですから『サザエさん』のセルでも描いてみますか(苦笑)


『ゴシカ』・・・とにかく話がつまらない! 今更こんな手垢の塗れのストーリーを映画にしちゃうって、オイオイ…( ;・_・)ッ( ゚ー゚)ウキ…ってな、感じじゃないですかい!ダークキャッスルさんよ(苦笑)。監督は『クリムゾン・リバー』のマシュー・カソビッツですが、こんなん作ってていいのかなぁ・・・っつーコトで安手の三流ホラーでした。しかし、ハル・ベリーってかっこ悪い歩き方ですねぇ・・・ボソ。


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