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Deckard's Movie Diary index|past|will
監督は“スマ・ステーション”やこの映画の出典でもある“チョナン・カン”の演出家・タカハタ秀太。脚本は“家庭教師のTRY”や“サントリーDAKARA”“なっちゃん”“カロリーメイト/がんばれワカゾー!”等を手がける広告界のトップランナーでCHEMISTRYの作詞も手がける麻生哲朗。音楽はLOVE PSYCHEDELICO、泣かせ担当はイーグルスの名曲“デスペラード” 、全編韓国語、ロケ地はウラジオストック、制作はフジTV。まぁ、色々と仕掛けタップリですなぁ(苦笑)。というワケで本作も映画畑でないスタッフが作るとこうなる!という典型的な作品に仕上がっています(もちろん『某捜査線』などに比べたら十分見るに耐えます)。全編韓国語はTV番組から派生した縛りなのですが、それを逆手にとって、喋り言葉としてはコッパズカしい日本語で溢れています。脚本を担当した麻生哲朗氏も言ってるのですが、映画は美しい日本語を読ませる為のセリフで満たされているワケです。多分に語りすぎですが、この狙いはある程度成功していると言えるでしょう(笑)。ただ、その美しいセリフの数々を纏ったストーリーがあまりに手垢まみれの話ばかりなので、観ていていい加減飽きます。よって最終的な狙い「何度でも観直したい、読み直したい」というコトにはならなかったようです。映像や編集、音の使い方などでどんなに厚化粧をしても、魅力のないストーリーと類型的なキャラクターはどうしようもありません。それでも『踊る〜』よりは志は高く、魅力的ではあります(って、そんなの比べるなよ(笑))。
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