Deckard's Movie Diary
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2003年12月05日(金)  幸福の鐘

前作『ドライブ』がトホホだったSABUの新作『幸福の鐘』は2003年ベルリン映画祭最優秀アジア映画賞受賞だそうです。今までは疾走感で映画を作ってきたSABUですが、今回は徒歩です(笑)。もちろん、それは『弾丸ランナー』とは対をなした狙いであるのは間違いなく、そしてその狙いは成功していた!と小生は判断しました(妙な言い方だわさ(苦笑))。途中、何度も睡魔に襲われましたが・・・(苦笑)。この映画には北野武監督に通じるモノがあります。つまり、素人だったからTRY出来た作品であり、ある意味、愚直で古臭い作風とも言えます。その素人臭さは、良く言えばイラン映画などの味わいに似ているかもしれません。で、それが苦手な方もいらっしゃるでしょう。いずれにせよSABU監督の個性が良く出ている映画で、細かいすれ違いやとぼけた味わい、不器用なりに少しでも深く“幸せ”を描こうとしている優しさに好印象を持ちました。ラストの寺島進がいいんですよ。優しいカタルシスの発散とでも言いましょうか・・・。っつーか、このラストが無かったら全然ダメだったかもぉ・・・・ボソ。


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