Deckard's Movie Diary
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2003年12月03日(水)  エヴァとステファンとすてきな仲間

『エヴァとステファンとすてきな仲間』はデビュー作『ショー・ミー・ラブ』で、回りと馴染めない少女の真情を真っ直ぐな演出で捉え、清清しい印象を残したルーカス・ムーディソンの2作目です。『ショー・ミー・ラブ』が好きな雰囲気だったんで、観に行ったんですが、コレは拾いモノでした。かなり好みです。っつーか、最高評価です。何が良いって、この監督の人間を見つめる眼差しが優しくて、途中からジワジワきてたんですが、最後にボロッっと泣いてしまいました(⌒o⌒;A 舞台は1975年フラワー・ムーヴメント全盛期。理想郷を求めた若者達(って、言っても歳くってます)がひとつの方向として見出していたコミューン。まぁ、簡単に言ってしまえばひとつ屋根の下での共同生活。そこへ、夫に愛想を尽かし転がり込んで来た母親と娘(エヴァ)と息子(ステファン)。どうしようもなくダメで、グズで、いい加減で、自分勝手のくせに甘えん坊。大人も子供も一緒になって滑稽なほど人間臭い!登場人物それぞれへの演出は的確で脚本も素晴らしいです。特に70年代の話だから良いってワケじゃないですよ。欠点は多少散漫になったところでしょうか・・・まぁ、これだけの人物を登場させて、それぞれのキャラをキチンと描いて、そりゃまとめるのは至難の業ですわ!アルトマンならいざ知らず(笑)、その辺りはまだまだ2作目ですからね。大目に見ます。これがイギリス映画だとシンミリ終わって、フランス映画だとマッタリ終わって、イタリア映画だともっとノー天気になるんでしょうが、スウェーデン映画はウェット風味の大らかって印象です(わかんねぇ〜!)。それにしてもこの邦題はナンとかして欲しいなぁ・・・原題の『TOGETHER』でいいじゃないの!あ、ひとつだけ言っときますが、ボカシも多いですぜい!さすが、スウェーデン映画!(って、一体いつの時代の話だよ!スンマソン(自爆))


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