Deckard's Movie Diary
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| 2003年11月01日(土) |
天使の肌 マグダレンの祈り |
映画の日の1本目は『天使の肌』です。監督は役者のヴァンザン・ベレーズ。愛妻と一緒に考えた脚本だそうで、テーマは悪くないのですが演出はド素人でした(笑)。とにかく下手なんですよ。全く意味のわからないシーンがありますし、話が唐突に飛ぶので観ている方は描かれていない部分を補うのに要らん労力使うコトになります。ストーリーもちょっと説明するのが難しいです。えっとですねぇ・・・冷たい人間関係しか築けない男が母親の葬式の時に行きずりで抱いた少女・・・その少女は彼にとっては天使だった(人間的な暖かい心を持って触れ合うコトが出来た唯一の時間だった)。で、少女も最初はただの田舎娘だったのですが、いつのまにか慈悲の心に目覚め天使のように皆に慕われていたのですが・・・ってな感じです。まぁ、とにかく素人監督なモンで盛り上がりませんし、地味です。手馴れた監督が作っていれば、もうちょっと評価が高くなる可能性を秘めた内容ではありました。まぁ、相変わらずギョームはへたくそですけど(笑)
続いて恵比寿に戻って『マグダレンの祈り』です。監督は『マイ・ネーム・イズ・ジョー』でジョーを演じていたピーター・ミュラン。奇しくもこちらも俳優出身監督ですわ(苦笑)。演出は手堅かったんですが、う〜ん、これは痛いだけの映画でした。登場人物が皆ステレオタイプなので人間関係に全く深みがありません。本当にベネチア映画祭で金獅子賞を取ったんですかねぇ?もちろんこのような悲惨な事実を描いたコトの意義は認めますが、それだけですね。まぁ、それだけでも十分価値のある作品ってコトなんでしょう。でも完成度という意味ではちょっと♪〜( ̄ε ̄;)でした。余談ですが、こういうの観ちゃうと“宗教”ってやっぱり・・・ボソ
実を言うと本日は朝一でシネマ・ライズで公開される『木更津キャッツ・アイ』を観に行く予定だったんですが、「まぁ、朝一だし、そんなに混んでないだろう・・・」とタカをくくっていたら30分前で既に長蛇の列!どうやら、立ち見は間違いなさそうなので断念しました。しっかしクドカンとジャニーズ・・・人気モノ同士が合わさると東京映画祭も形無しですな(苦笑)
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