Deckard's Movie Diary
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| 2003年11月04日(火) |
ほえる犬は噛まない エイリアンDC |
「悪くないんじゃない!」という声がチラホラ聞こえてきた『ほえる犬は噛まない』は惚けた雰囲気の韓国映画でした。基本的なセンスは悪くはないんですが、全編ぬるま湯に浸かってる印象で、その湯加減が好きという方もいらっしゃるでしょうが、個人的にはちょっとヌル過ぎました。女の子なのか夫婦なのか、もう少し焦点を絞って欲しかったですね。全体のリズムも一定でちょっと退屈。それでも普通に面白いんで、そこそこは楽しめます。それにしても犬食いですか・・・、コレって韓国サイドとしてはあまり外に出て欲しくない映画なんじゃないですかね?そんなコトないのかなぁ・・・。あ、この邦題って好きですよ(だから何?)
東京映画祭の一環として先行公開された『エイリアンDC』を観て来ました。定刻の10分前ほどに文化村オーチャード・ホールに到着したのですが、入り口近辺は待ち合わせしている人、当日券を買っている人、足早に駆け込む人などでごった返しており、どこか落ち着かない雰囲気で溢れていました。9割がた埋まった客席には老若男女を問わず幅広い世代がおり、この作品の偉大さを証明しているようで、ちょっと嬉しい気持ちに♪実はチケットを手に入れた時はガラガラだったので、心配していたのですが杞憂に終わったようです。関係者の挨拶もほどほどに上映がスタート。漆黒が映し出されたスクリーン上部にゆっくりとフェイド・インされていく“ALIAN”の文字・・・・心臓がキューっとなる・・・ノストロモ号が深遠の宇宙から現れ・・・始まりはあくまでもゆっくりとゆっくりと・・・カメラは不安定に揺れながら艦内をなめまわす。突然、血の気の無い通信機器がカタカタと動き出し、非常用ヘルメットに映る光。そして眠りから醒めていく乗員達・・・わー!やっぱ完璧だなぁ!何度見ても完璧だよ。この導入部を観る度に自分はスーっとノストロモ号に入ってしまいます。そして最後の最後までしっかり楽しんで来ました。もちろんストーリーはぜ〜んぶ知ってます。熟知してます。でも、面白いんですよ。何度観ても面白いんです。
最近、あちこちの映画感想BBS等で「途中で分っちゃったんで、楽しめませんでした・・・」みたいな書き込みが目に付くんですけど、それって中身のない書き込みだと思うんですよ。だって、そうでしょ!そんなんだったら一度観た映画は楽しめない!ってコトになりますよ。要は途中でストーリーが分ろうが分るまいが、面白い映画は面白いんです。「途中でオチが分っちゃったんで〜」って、だからナンなの? 何が言いたいんですかね?そういう輩サン達は!ハッキリとツマラン!って、書けばいいじゃないですか。それとも「途中でオチが分ったんだ!凄いでしょ!」とか言いたいんですかね?はいはい、アンタはエライ!これでイイですか(苦笑)
と、話がズレましたが、今回あらためて思ったのは、やはり映画は映画館です!『エイリアン』はその後TV画面で何度も観ていますが、公開時以来の大スクリーン!緊張感や存在感はもちろん細部の作りこみ等・・・全てが比較になりません(アタリマエ〜)。というワケで、過去の名作はなるべく映画館で観たいモンですね。
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