Deckard's Movie Diary
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2003年09月09日(火)  座頭市 コンフェッション

北野たけし2度目のベネチア映画祭受賞作品『座頭市』。しかも今回は監督賞!海外で評価される最近の日本映画のほとんどが面白くないので、今回も期待していませんでした。とくに北野作品は前作『Dolls』の印象も最悪でしたし(笑)。結論から言うと、監督賞はどうなん?って印象は否めませんが、映画としては十分楽しめました。欠点はたけし演じる座頭市のキャラがちょっと弱いところでしょうか・・・勝新太郎の座頭市がやたらとアクが強かったので、それに比べて北野版はサラッとしていて今風です。そういう意味では、北野監督らしいぶっきらぼうな演出(それしか出来ない?)なんでしょうが、雨のシーンでのエピソード等はもっと饒舌に描いて欲しかった部分ではあります。二人連れの話も長過ぎますしねぇ・・・他にも口に出したらキリがありません。浅野ではなく仲代だったらどうだったんだろ(反則!)とか『用心棒』くらいセリフが面白けりゃなぁ・・とか(笑)、まぁ、色々ありますが、決闘シーン(詳しくは書けませんが)は最初の出会いまで遡る上手い演出でしたよ。久石譲からムーンライダースの鈴木慶一に替わった音楽も良い方向におさまっていました。音楽の使い方というか、持って行き方にしっかり気を遣っていて、ちょっとびっくり。観終わって「けっこう面白かったなぁ・・・久しぶりだ、こういう映画・・・」と思い、ふと気がついちゃったんですよ・・・この手の娯楽作品を映画館で観たのは久しぶりだった!というコトはですよ、それは取りも直さず、ナンとも情けない今の邦画界のていたらくを露見した作品とも言えるワケです。だって、別に新しいコトはな〜んにもないですよ。ごくごく定番の(ちゃんばら)娯楽映画です。そういう映画をほとんど観るコトが出来ない現状はどうなん?で、その作品を作ったのが映画界出身監督ではないところがさらに嘆かわしい!ったらありゃしない!(´―`)┌ ヤレヤレ…で、皆さん御心配のタップダンス・シーンですが、まぁ、上手くハマッてたんじゃないでしょうか、二度目は要りませんが・・・。また、例によってベタなギャグやコントがありますので、その辺りが鬱陶しいと思う方は困ってしまうでしょう(苦笑)。オチに関しては賛否両論でしょうが、アッシは良しとします(笑)いいんです!今回は擁護派です!

ジョージ・クルーニー初監督作『コンフェション』。これはつまらなかったなぁ・・・・っつーか、この話って面白いんですかぁ?スクリーンを観ながら、ズーっと考えてしまいました。もっとあたりまえのコメディにした方が良かったんじゃないでしょうか。どうも「お洒落に面白く作ってやろう!」みたいな姿勢ばかり見えちゃって、居心地悪いというか弾けてないっつーか・・・。結局は“ゴング・ショー”並みのバラエティ感覚で十分な素材なんじゃないのぉ?だって、所詮「アタシってば、アイドルなのにパー子(パーマン3号)なのよ〜」って話でしょ!あ、そういうコトじゃないんですか?


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