Deckard's Movie Diary
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2003年08月15日(金)  氷海の伝説

いつまで経っても誰ぁ〜れも観に行かないし、何処からも感想は聞こえて来ないし、仕方がないので自らを叱咤激励して鉄砲玉になってきました(笑)。10分の休憩を挟んで3時間2分の人身御供。場所は、特別な人々にとっては聖地とも崇め奉られ、一般的な映画ファンにとっては鬼門のようでもある岩波ホール(笑)。2001年カンヌ映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)受賞、2002年カナダ・アカデミー賞6部門受賞。イヌイットによるイヌイット語を用いて製作された世界初の長編劇映画『氷海の伝説』です。で、内容は簡単に言ってしまうと、シェイクスピアのイヌイット版ですね。イヌイットによるシェイクスピア劇とでも言うんでしょうか。もっと素朴な話しなんかなぁ・・・と、勝手に思っていたら、かなり下世話な内容でした。まぁ、人が集まれば様々な感情が産まれ、その感情が軋轢を生みトラブルを巻き起こす。それは少数民族であろうと関係ないワケです。シェイクスピア劇自体が人間の根本に根ざした非常に分かりやすいドラマですから、逆に複雑になり過ぎた現代では物足りない物語でも、昔ながらの生活を営んでいるイヌイットならば説得あるストーリーになるワケです。話は4世代に跨る一大叙事詩な上に、朴とつな語り口なのでちょっと分かり辛いです。それぞれのルックスも当初は把握仕切れませんでしたし(>_<)アチャ!エンディングでのサービス・カットはちょっといただけませんねぇ。

久々の岩波ホールだったんですが、いきなり見ちゃいました。独断推定67歳のオバァサンが独断推定51歳のオジサンを一括してました。オバァサンの座ってる前を何も言わずに通ったら、半径3mには十分聞こえる声で「アンタねぇ!人の前を横切るんなら“すみません”の一言くらい言いなさいよぉ!(怒)」ひょえ〜!怖ぇ〜!ま、何も言わないオジサンが悪いですけどね(苦笑)。というワケで終戦記念日の出来事でした。


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