Deckard's Movie Diary
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| 2003年08月14日(木) |
名もなきアフリカの地で フリーダ |
雨のお盆休み・・・映画館は混んでそうですが、今後忙しくなりそうなので思い切って突入しました。シネ・スイッチ銀座内でハシゴです。まぁ、シネ・スイッチのレディス・デイである“魔の金曜日”よりは絶対空いてるでしょうからね。というワケで『名もなきアフリカの地で』と「フリーダ」です。
まずはアカデミー賞外国映画賞を獲得した『名もなきアフリカの地で』。う〜ん・・・・普通の大河ドラマでしたねぇ。予告編を観た時から「そんなに面白いのかなぁ・・・」という印象だったんですが、その危惧が当たってしまいました。もちろん悪い映画ではありませんが、それほどの映画とも思えません。家族全員を万遍なく描いた事によって大きな物語にはなったのですが、結局は何を言いたかったのか(家族が成長していく話なんでしょうけど・・・)、焦点がボケてしまったようです。家族全員を描くにしても、もう少し大胆な描写というか、演出が欲しかったのかもしれません。オイラの胸にはあまり響きませんでした(自爆)。おそらく観客の多くは少女レギーナと料理人オウアの交流をもっと観ていたかったんじゃないでしょうか?それにしても、男は仕方なく前に進む時も、積極的に前に進む時も悲壮感が漂っていますが、女性は賛成するにしろ反対するにしろ生命力がありますねぇ・・・。
東急の戦略が上手かったせいなのか、世の中ちょっとしたプチ・フリーダ・ブームのようです(笑)。前作『タイタス』で強烈な作家性を感じさせてくれたジュリー・テイモア監督の最新作ですから期待して観に行ったんですが・・・、ちょっと肩透かし?というか、フリーダの人生を追う場面とテイモアお得意のヴィジュアル・スキャンダルなイメージが上手くマッチしていない印象でした。ギュギュっと実が詰まった感じありません。個人的にはテイモアに小賢しさなんて求めていませんので、もっとフリーダの生き様にテイモア流の光線を当てて欲しかったです。最大の欠点は、何度も手術を繰り返したというフリーダの“身体的な痛み”がほとんど感じられなかったコトかもしれません。というワケで、意外とまともな映画だったんでちょっとガックリ。多分、オイラが期待し過ぎなんでしょう(苦笑)。また、アカデミー作曲賞は理解出来るとしても、メイクアップ賞ってのは、いまいちわかりませんでした。繋がった眉毛の事なんですかねぇ?『ショコラ』でお堅いレノ伯爵を演じたアルフレッド・モリーナの増量ぶりは見事でしたが・・・って、まさか!あの増量がぁ?
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