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Deckard's Movie Diary index|past|will
あのヴェルナー・ヘルツォークの新作『神に選ばれし無敵の男』を観て参りました。ヘルツォークは今年61歳だそうで、意外と若いので驚いてしまいました。『アギーレ・神の怒り』は29歳で『フィツカラルド』は39歳で撮ってるんですねぇ!って、これまた驚き!この新作はイシュトヴァン・サボーの『ハヌッセン』(未見)でも有名な、ヒットラーの千里眼として頭角を現したハヌッセンと、彼の館で人気者になった無敵の力持ちジジェの物語。はっきり言って非常にヌルい映画でした。テーマというか描こうとしている内容は面白いんですが・・・これが、あのヘルツォークかぁ?と、信じられないほどズルズルの映画でした。それぞれのキャラクターは皆とても魅力的な背景を持っているのですが、その良さが全く生かされていません。どう考えても必要とは思えない場面ばかりがダラダラと長く、ナンだか年寄りの長話しをクドクド聞かされているような印象です。良い例えではありませんが、晩年の黒澤を思い出してしまいました・・・。後30分切るだけで、もっと良く見えたとは思うんですけどねぇ・・・ボソ。
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