Deckard's Movie Diary
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| 2003年05月21日(水) |
風の絨毯 Bモンキー |
数少ない国際女優の工藤夕貴(井沢八郎の娘も、もう32歳なんですねぇ(笑))がプロデュースに名を連ねる『風の絨毯』。日本とイランの初の合作映画だそうです。ストーリーは悪くないと思います。日本の祭りとペルシャ絨毯、母を亡くした少女の再生の物語。日本とイラクの文化の違い・・・・・うん?それは無かったなぁ。っつーか、この映画ってマジで合作なの?だいたい榎木孝明(この人の演技がまた謎なんだよなぁ・・・)が髭を生やして登場したのを見た時はイラン人かと思いましたよ(笑)。そのくらい日本人なんて何処にも居ない。日本である必要は飛騨高山の祭りだけ。けっこう笑えるところもあったりするんだけど、映画の出来としては間違いなく3流!本当に真面目に作ったのかなぁ・・・それさえも疑いたくなってしまうほどシマリのない映画でした。全てがの〜んびりしちゃってるんですよ(苦笑)。幾らだって良くなる下地はあるのになぁ・・・トホホ。
『Bモンキー』はあの『1984』『イル・ポスティーノ』のマイケル・ラドフォード監督作品です。最近では、未見ですけど『ブルー・イグアナの夜』なんてのも撮ってました。で、この作品ですが、新橋で石を投げればサラリーマンに当たる!っつーくらい、そこら辺に転がっている映画でした。全く持ってオリジナリティがナイというか、よくもまぁ、こんなストーリーの映画をヌケヌケと作るよなぁ・・・という感じでしょうか(苦笑)。それでもラス前はそれなりに盛り上がったので、もうちょっと前半部をキチンと描けよ!とツッコミ状態でした。“Bモンキー”と呼ばれるヒロインとその仲間との関係がおざなりな描き方の上、ヒロインが引退するコレと言った理由もありませんしねぇ。30分くらい切られちゃったような薄さでした。というワケで完璧なB級映画ですね。幾らでも面白くなる要素(アーシア・アルジェント、ルパート・エヴェレット、ジョナサン・リース・マイヤーズの関係は良くあるパターンですけど、雰囲気はありました。)はあるのに、才能のない制作者の為に、しょーもない映画になった典型的な例でした。ナンだか上記の映画の感想と似てるなぁ・・・。
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