Deckard's Movie Diary
index|past|will
| 2003年02月14日(金) |
13階段 トランスポーター |
江戸川乱歩賞受賞原作の映画化『13階段』。監督は役者の間を生かすのが上手い長澤雅彦。前半はその間を生かした演出が効果的で「命」や「死刑」について観客を神妙な気持ちに導いてくれます。山崎、反町、宮迫と役者陣も抑えた演技でいい味を出してます。ところが、後半!どういうワケか全く別の映画になってしましいました(苦笑)肝心な部分の話は全くの説明不足なのに、お涙ちょうだい部分ばかりはダラダラと語る。おまけに(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ…とツッコミたくなる奇跡まで起きちゃって、失笑もの!前半は重厚な人間ドラマを期待させてくれたのに、後半はまるで安手の2時間ドラマ!情けない!これじゃ、頑張った役者も浮かばれませんねえ!ま、こうなったのもキッカケはフジテレビ!ってことでしょうか(爆)
ガイ・リッチー作品でお馴染みのジェイスン・ステイサム(けっこう好き!)主演、リュック・ベッソン製作・脚本『トランスポーター』。これはツマラン映画でした。何かと言えば「ルール!ルール!」ってうるさいくせにアッサリ自分でルール破るってのが、もうダメ!始まって20分で劇場から出たくなりました。それ以降は延々とマーシャル・アーツ風のアクションが続くので「早く撃っちゃえよ!」とズーっとイライラしていましたが、最後にもう1回くらい運び屋稼業の真髄を見せてくれるんだろうなぁ・・・と、思っていたら、そのまんまヅラの中国人のオッサンをやっつけて終わり!バカみたい。トランクをパンクで開けさせたのなら、ジュースをあげるのも考えればいいじゃないですか!例えばさ、その日をとても熱い日に設定して、最初はガタガタ動いていた荷物が全く動かなくなった・・・突っついても動かない・・・脱水症状で死なせてしまったら元も子もない!で、開けてしまった!とか、ラストはコンテナは何処かに行ってしまい、扉を開けるのには中国人のヅラが必要でヅラを運ぶとかさ(爆)もうちょっと考えろよー!あーあ、ウォルター・ヒルの『ザ・ドライバー』の渋さが懐かしい・・・遠い目。因みにジェイスン・ステイサムは飛込みの元オリンピック代表だそうです。
|