Deckard's Movie Diary
indexpastwill


2002年12月12日(木)  アイリス マイノリティ・リポート フレイルティー

 大人も子供も犯罪者も修道女も一緒になって、と〜っても楽しいUSJで何故か早朝から働き捲くっていた月曜、火曜でした。で、本日は久々の映画鑑賞デイ!と勝手に決めました(笑)

 「幾千の言葉を失って、私たちはやっと愛に辿り着いた。」というキャッチの『アイリス』。“イギリスで最も素晴らしい女性”と讃えられる作家アイリス・マードックとその夫の物語。原作は夫のジョン・ベイリー。晩年アルツハイマーにかかってしまったアイリスと、それを助ける夫ジョン。ストーリーは二人の出会いにまで遡り、愛し合うようになったいきさつ等が語られます。アカデミー助演男優賞を受賞しただけあって夫役ジム・ブロードベントはさすがに素晴らしく、またアイリス役のジュディ・デンチは言わずもがなですが、若いアイリスを演じるケイト・ウィンスレットも中々魅せてくれます(って、何を?)。映画の出来としては悪くないですが、無駄なカットバックが多すぎていまいち物語に入れませんでした。要するに捏ね繰り回し過ぎちゃって、固くなってしまった・・・ほら!なんでしたっけ?食べ物・・・とにかくそういう食べ物のようでした。耳に清々しく残る「アイリス〜!」って彼女を呼ぶ声・・・ああ、そんな風に呼んでみたいなぁ・・・って、誰を?

 観ました!スピルバーグ&トムクルの『マイノリティ・リポート』。う〜ん・・・結局どういう映画にしたかったんだい?スティーヴン!『A.I』ではほとんど見られなかった君の得意のスパイスは十分に感じられたけど、そのスパイスと映画の内容がマッチしているとは思えなかったなぁ・・・。トムクルが逃げるシーンや、プリコグを連れて逃げるショッピングセンター内とか、君が嬉々としているのはわかるけど、そういう過剰な演出がどうにもこうにも邪魔なんだよなぁ。ストーリーの面白さと、その辺りのニュアンスが上手く混ざり合ってないんじゃない?『未知との遭遇』や『ET』『BTTF』あたりでは良かったんだけどねぇ・・・。ラスト近辺もダルイぞ!もっとサラ!っとやろうよ。溺死云々で気が付くとかいう、今時誰も使わないようなプロットなんているのかよー!スティーヴン、やっぱり君には、大人の子供心を擽るような映画が似合ってるんじゃないの?な〜んて色々言ったけどそれでも、十分楽しめる映画じゃん(苦笑)しっかし!『ギター弾きの恋』のサマンサ・モートン!すっげぇ、叫んでたねー(笑)

 さぁ、張り切って3本目は『フレイルティー(妄執)』。こりゃ参った!面白いわぁー!すっかり騙されてしまいました。正にアメリカだったらありえそうな話しです。最初からズーっと「アホかこいつは!」って思ってましたけど、ラスト近辺から「えー!そういうコトなんかよー!」ってな感じで、まぁ、よくもこんな脚本を考えたわ!とにかく必見の映画ですね。初監督のビル・パクストンは手堅いなぁ。ちょっとビックリ!だけんどもしかし!後味は悪い映画ですぜい・・・・ボソ。


デッカード |HomePage

My追加