Deckard's Movie Diary
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2002年10月22日(火)  狂気の桜 OUT

 窪塚が企画から参加したらしい『凶気の桜』。映像も編集も監督がクリップ上がりだけあってセンスいいです。想像していたよりも飽きることなく観れました。でも、それだけでした。高橋マリ子扮する景子のキャラってのも薄っぺらくて嫌だったなぁ、山口(窪塚扮する主人公)との関係もダサかったし(爆)。結局この映画はオバカな若者達の青春モノってコトでなんですね。ナンだかなぁ・・・。もっと前向きなラストにしようよ!これじゃ、ただの犬死じゃん!それに江口ってどーよ!つまんねーキャスティング!ただ、窪塚の脇を固めるRIKIYA、須藤元気は素晴らしかったですね。また、この映画は今の渋谷の街がガンガン出てくるので、おそらく10年、20年してから観ると、「懐かしい!!」って言葉が自然と出てくるでしょう。昔からヤクザが仕切る新宿、右翼が仕切る渋谷。として有名なんですけど、この映画はその恩恵に思いっきり与ってますね。普通は、あんなに堂々と撮影出来ないですよ。

 TV版は見てました。桐野夏生のベストセラー『OUT』です。うーん、別に悪くないです。今や邦画界の表舞台のエースになりつつある平山秀幸監督ですからねぇ。キッチリ仕事はしています。でも、傑作はもちろん佳作にもなってません。おそらく全体に平均的過ぎるのでしょう。個人的には深夜の弁当工場のシーンにもっと強烈な印象が欲しかったですね。真っ白い空間に閉じ込められた女達のやり場のない気持ち!みたいなモノを、映画らしい手法で見せてくれれば良かったんですけど・・・。それとですね、相変わらず小道具のセッティングがなぁ・・・住んでいる感じがしないんだよねぇ。特に主人公・香取雅子の一軒家と山本弥生(西田尚美)のアパート。まぁ、西田の妊婦の動きも軽すぎますけどね(苦笑)


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