Deckard's Movie Diary
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2002年09月19日(木)  ディナー・ラッシュ チャドルと生きる

 予告編でちょっとそそられた『ディナー・ラッシュ』。この映画を観て良かったコト。それは人気のトラットリアで待たされる理由が分ったコト。監督のボブ・ジラルディはこの手のレストランが大嫌いなんでしょうねぇ。出てくる連中はとにかくいけ好かない奴ばかり。テンポも悪いし、っつーか、同じ話の繰り返し。あ、この場合は蒸し返し?で、茹ですぎだし、味が薄すぎ!それでもこの手の映画が好きな人もいるんでしょう。オイラはダメでした。どーでもイイ映画でした。勝手にいつまでも食べてれば!って感じ?
 この後に判明した事。まず監督のボブ・ジラルディは11軒のレストラン・オーナーで、撮影したレストランも自分の店だそうです。で、登場するオーナーは自分自身だそうです。だからね、言ったとおりでしょ。今の風潮が好きじゃないんですよ。やってられねーよ!って感じなんでしょう。だけんども、レストラン・オーナー!その辺りの割り切りの悪さが映画にも出たかな・・・・。

 ヴェネチア映画祭グランプリ『チャドルと生きる』。イラン映画でこれほどハッキリ女性の境遇を描いたモノは無かったんじゃないでしょうか?唐突に物語が展開していくので、最初ちょっと戸惑ってしまいました。要するに構成が複雑なクセに、語り口が稚拙なんですよ。でも、それがイランに生きる女性達のもどかしい気持ちのようで、なんだかハマってます。言いたい事がたくさんあって、それを一度に吐き出したみたいな、ある意味、力技の主張は観客の心に訴えかけてきます。女性必見。因みに原題は『THE CIRCLE』って言うんですねぇ・・・意味深いなぁ・・・・ボソ 気になっていた事があったので、後日観に行った友人に確認してもらいました。やっぱり!最後の部屋も円でした。


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