Deckard's Movie Diary
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2002年09月10日(火)  リターナー エブリバディ・フェイマス バイオハザード

 ちょっと知り合いが絡んでいる邦画『リターナー』を観てきました。監督は『ジュヴナイル』でデビューした、VFXの第一人者でもある山崎貴。SFアクションですが、ストーリーはアチラコチラから持って来たようなシロモノです。まぁ、この手の話に「ストーリーに新味がナイ!」とツッコミ入れるほどの体力も知力もありませんので、別に非難はしません。で、良く出来てます。脚本の骨子も解りやすいし、ラスト・シークエンスも効いてます。映画の完成度としては十分でしょう。でもね、ここまで作ったのなら、もうちょっと頑張ろう!まずね、敵役の溝口(岸谷五朗)のキャラがどうしようもなくダメ!ただのアホなチンピラなんだもの。このキャラは本来、ボスキャラの脇に居た方がいいんじゃないですか?ボスはもっとシャープで頭の切れるような奴じゃないと、軽すぎちゃって説得力(そんなものいるのか?)に欠けるんじゃないかなぁ。荒唐無稽な話しほど人物設定の細部をキチンとしないと、ただの「漫画」になっちゃうよ。まぁ、ただの「漫画」だよ!って言われたらソレまでだけど、小生は邦画に期待してるんで(苦笑)。だから宇宙関係の施設を襲うシーンとか、酷かったなぁ。あまりに軽くて。服を買ってあげるシーン全く必要なし!せっかくの硬質な感じが急に白けちゃうじゃん。その辺りのヌルさが無くなってくればイイんだけどなぁ。でもヤル気は十分感じられました。次です次!

 続いては『アメリ』と並んでアカデミー外国映画賞にノミネートされたベルギー映画『エブリバディ・フェイマス』。この映画は脚本が良く出来てます。低予算でも面白いモノは出来る!という模範解答ですね。コメディとしての出来はちょっとヌルいんですけど、なんてたって話が面白い!特に後半、音楽プロデューサーが登場してきてから、どんどん面白くなってきます。どうして邦画で作れなかったのか、思いつかなかったのか、不思議なくらいの脚本です。TVドラマのリメイクでも観たいくらい(苦笑)それくらい分り易くて、暖かい気持ちにさせてくれる映画でした。

 3本目ッス(爆)『バイオ・ハザード』。言わずと知れたゲームの映画化。普通に面白かったです。ちょっと複雑にし過ぎているきらいはありましたけどね。まぁ、映画ですからね、監督だって少しは違う事を考えたいでしょうし(笑)。個人的には、ゲームと同じように、もう少しお化け屋敷的面白さが欲しかったなぁ。一度にたくさん出過ぎ!あれじゃゾンビじゃん!で、あの化け物っていらないでしょ!それにしてもミラ・ジョヴォヴィッチって、顔に似合わず骨太な下半身だなぁ・・・・ボソ。


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