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Deckard's Movie Diary index|past|will
フレンチ・ウッディ・アルトマンって雰囲気の映画でした。『ムッシュ・カステラの恋』。仏アカデミー賞(セザール賞)4部門受賞の本作はホロっと可笑しくて、チビっと泣けて、ちょっぴり幸せな気分になれます。『アメリ』が夢見る少女の倖せならば、コッチは大人の現実的な倖せかなぁ・・・。物語の主人公のムッシュ・カステラは会社の社長さんなんですが教養が無く、粗野で、まぁ日本的に云えば叩き上げの人なんでしょう。しかし彼の性格は本来多くの人が持ち合わせているキャラクターの集合体で、上手く生きていく事を覚えるのと同時に遠い昔に忘れてしまったもう一人の自分なんです。そんな彼が舞台女優に恋をしたことで、色んな人が出会って、そこにまたドラマが生まれ・・・ 監督はこれがデビュー作のアニエス・ジャウイ。実にほのぼのとした味わいのある映画でした。お薦めです。『大人』って奴も悪くないですなぁ・・・。
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