Dailymovie
DiaryINDEX|past|will
アルマゲドン Armageddon ]マイケル・ベイ監督 1998年アメリカ
アカデミー賞(主にビジュアル部門)、 ゴールデン・ラズベリー賞(まあいろいろ) MTVムービーアワードと、 各賞にノミネートされ、そのうち幾つかは獲得し、 まさに毀誉褒貶にさらされた、超のつく話題作でした。 小惑星の衝突から地球を救うという 至上命令のわかりやすさと、 何より、多くの人が見たに違いないという大前提から、 映画についての解説を くどくどとする必要は感じられませんが、 私はこの作品を、一種のコメディーとして愛しています。
石油採掘会社の荒くれ男たちが 小惑星の地球への衝突を防御するための要員として NASAの特命を受けます。 石油採掘の腕は確かなのかもしれないけれど、 不真面目で素行の悪い、 こいつらに地球を任せて大丈夫? と思わせる面子ばかりです。 この辺のちょっと外した感じの表現が、 「地球は我々が守る病」に侵されているような 従来のアメリカ映画と違い、 ああ、アメリカ人の中にも、 自分たちを笑い物にする器量を持つ人もいるんだなと 思わせないでもありません。 (スウェーデン出身のピーター・ストーメアは 豪快なロシア人役で笑わせてくれましたが)
何しろ、豪華キャストです。 それも、いわゆる大スターというよりも、 よくこんな癖のある人々が 一堂に会したものだと思われるような顔ぶれでした。 主演のブルース・ウィリスは 今さら言わずもがなの大スターですが、 彼女の娘が、「存在感女優」のリブ・タイラー、 彼女と恋仲になり、“父親”ににらまれるベン・アフレック、 1度見たら忘れない顔のスティーブ・ブシェミ、 (『ファーゴ』では、前述のP.ストーメアと名コンビでしたね) 『メリーに首ったけ』では C.ディアスの義父役のキース・デイヴィッド、 最近、大売出し中のオーウェン・ウィルソン、 『タイタンズを忘れない』で、デンゼル・ワシントンと友情を結ぶ 白人コーチを演じたウィル・バットンなど。 対するNASA側も、 何をやらせても、力業で「それなり」に 見せてしまうビリー・ボッブ・ソーントン、 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では 名門の鼻持ちならない魔法使いルシウス・マルフォイを演じた ジェイソン・アイザックスなどなど。
まあ、そんなわけですので、 今まで敬遠してきた方たちに、 敢えてお勧めしたいと思います。
|