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2003年01月28日(火) ロッタちゃんと赤いじてんしゃ/ロッタちゃん はじめてのおつかい

2002年1月28日、スウェーデンの児童文学者
アストリッド・リンドグレーンが亡くなりました。
(享年94歳)
『長くつ下のピッピ』『カッレくん』など
多くの人気シリーズをものした方でしたが、
下記の映画の原作もまた、
日本でもかなりおなじみだったのでは?

ロッタちゃんと赤いじてんしゃ
Lotta pa Brakmakargatan
1992年
ロッタちゃん はじめてのおつかい
Lotta 2 - Lotta Flyttar Hemifran

1993年
いずれもスウェーデン映画
ヨハンナ・ハルド監督


この2本の映画が日本で劇場公開されたのは
2000年のことですが……
実は、ビデオリリース自体は
それよりももっと早く行われています。
タイトルはそれぞれ、
「赤いじてんしゃ」の方が「おてんばロッタちゃん」
「はじめてのおつかい」の方が
「ロッタちゃんとクリスマス」でした。
長女が大分小さい頃に一緒に見た覚えがあるので、
(小学校入学前だったはず)
1996年以前に出ていたと思われます。
日本公開に伴う映画紹介などを読んで、
「あれ、どっかで見たような…」と思った方も
多いのではないでしょうか。

やれセーターがちくちくするの、自転車に乗りたいのと
周囲にわめき散らし、毒づき、
時には「家出」をも辞さない激しい性格で、
家族やお隣のベルイおばさんを翻弄するあたりは、
どちらの映画にも共通です。
他愛ない生活スケッチに見えて、
子供の真実をきっちり描いているという原作のよさを
非常に好感度高く演出していました。

スクリーンにおける子供の役割が
お涙ちょうだい要員か、得体の知れない怖いものか、
あるいは道化のようなお笑い系か、
「その程度」であったことにうんざりしていた方には
ぜひともお勧めしたい2本です。
いつもぶすーっとしていて、
一発お見舞いしたいような憎まれ口もたたき、
それでいて憎めない……(でもないか)
こういう女の子って、今も昔もよくいますよね。
よくあるものを、よくあるものとして、
けれども魅力的に描いてある映画というのは
結構貴重だと思います。

日本公開時は、奈良美智(よしとも)さんの
ブスかわいいイラストが、
イメージにぴったりだということで話題になりましたが、
劇場公開に先んじて出ていたビデオのジャケットだけ見ると、
「金髪のかわいい女の子が出ている映画」という印象で、
実際に見てみると、「うわー、だまされたー」という気分になれます。
(一部だけ読むと、まるで洋ピンの話をしているようだ…)
“ブタグマ”のバムセのぬいぐるみを
買おうか買うまいか迷っている方は、
我が同志です! 


ユリノキマリ |MAILHomePage