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2002年11月24日(日) 映画よろず屋週報Vol.33「児童文学作品系」

特集「児童文学作品系」

1849年11月24日、
作家のフランシス・バーネットが生まれました。
アニメーション等でもおなじみの
『小公子』『小公女』の作者ですが、
その彼女に因み、本日は、
映画化された児童文学作品の作者たちに
スポットを当ててみたいと思います。
(その他、オマケも少々)

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フランシス・エリザ・バーネット
1849−1924 イギリス生まれ

81年ジャック・ゴールド監督『リトル・プリンス』
(原作『小公子』)
95年アルフォンソ・キュアロン監督
『リトル・プリンセス/小公女』
93年アニエスカ・ホーランド監督『秘密の花園』などの
映画化作品があります。
なお、95年『リトル・プリンセス』の監督キュアロンは、
2004年製作・公開
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
監督に決定しているとか。

ルイザ・メイ・オルコット
1832−1888 アメリカ・ペンシルバニア生まれ

『若草物語』が、1933年のジョージ・キューカー、
49年のマービン・ルロイ、
94年のジリアン・アームストロングと、
劇場公開映画だけで3度映画化されています。
彼女自身のキャラが次女ジョオに投影されているのは
つとに有名。
後に結婚する設定のジョオと違い、
御本人は生涯独身だったとか。

ロアルド・ダール
1916−1990 イギリス生まれ

古くは『チョコレート工場の秘密』を
メル・スチュアート監督、
ジーン・ワイルダー主演で映画化した
『夢のチョコレート工場』がありました。
『ジャイアントピーチ』(『おばけ桃の冒険』)、
『マチルダ』(マチルダはちいさな天才児)と、
90年代半ばに2本続けて映画化。
女優パトリシア・ニールの夫であり、
(<『クッキー・フォーチューン』など)
『007は2度死ぬ』『チキ・チキ・バン・バン』の
脚本も担当したといいますから、
相当映画づいた人でした。

ミヒャエル・エンデ
1929−1995 ドイツ生まれ

『ネバー・エンディング・ストーリー』
(原作『はてしない物語』)
『モモ』で知られる、ドイツが生んだ巨星。
……と説明しつつ、
私自身はこの人の作品を読んだこともなく、
また映画化作品を見たこともないというていたらくです。

エーリッヒ・ケストナー
1899−1974 ドイツ・ドレスデン生まれ

ヒットラーがのさばる戦中のドイツで、
作品にいちゃもんつけられて投獄されたりしながらも、
絶対に他国へ逃げようとしなかった骨のある人。
何度も映画化されている『ふたりのロッテ』のほか、
(タイトルも『双児のロッテ』
『罠にかかったパパとママ』などいろいろ)
近年のドイツ映画全般をひっくるめても評判のよかった
『点子ちゃんとアントン』もお勧めです。
日本では見られるかどうかわかりませんが、
『飛ぶ教室』や『エーミールと探偵たち』も
映画化実績があるとか。

J.K.ローリング
1965年生まれ

もう説明の要もない『ハリー・ポッター』シリーズの
産みの親ですが、
30代半ばにして、既に伝説のヒトというノリがあります。
もう昔のようにカフェで物を書くことはできないでしょうね。
(メモ書き1つでも盗まれたら、一大事になりそうだし)
どうでもいい話ですが、
現在公開中の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、
“嘆きのマートル”を演じるシャーリー・ヘンダーソンは、
ローリングとは1つしか違わない1966年生まれだそうです。
幽霊というより、化け物ですね……。

(番外編)
ミヒャエル・ゾーヴァ
1945年ドイツ・ベルリン生まれ

大ヒット作『アメリ』で、
少女時代の空想上の友達として登場する“病気のワニ”や、
ベッドルームに置かれた絵や豚のランプシェードなどの
印象に残るキャラクターたちを生み出したイラストレーター。
参考までに、こちらをどうぞ。


ジョアン・リンガード
イギリス生まれ(生年等不詳)

北アイルランド・ベルファストで運命の出会いをした、
カトリックの少年ケヴィンと
プロテスタントの少女セイディーが、
恋をして、駆け落ちして、子供を産んで、
挫折しそうになりながらも、
たくましく生きていく様を描いた
さわやかな感動作『ふたりの世界』シリーズが、
良書の多い晶文社から5部作として出ています。
過去に既に映画化の実績もあるそうですが、
個人的には、
ぜひとも再度、映画化してほしい作品です。


ユリノキマリ |MAILHomePage