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2002年03月13日(水) 永遠の夢 ネス湖伝説

本日3月13日は、1が3で挟まれているという語呂から、
「サンドイッチ(1)デー」だそうです。
もっとも、これは言うまでもなく日本語の語呂ですから、
イギリスでは、サンドイッチの語源となった
サンドイッチ伯爵の誕生日である「11月3日」が
サンドイッチの日だそうですが……

そこで、地味な佳作とはこの作品のためにある言葉!みたいな
『サンドイッチの年』(1988年フランス)も考えたのですが、
この映画は何らかの形で、どこかで御紹介できそうだと思ったので、
暦サイトで見つけた次の「事件」に着目しました。

1994年
有力情報だとされてきたネス湖・ネッシーの写真は
トリックである…と報道される


まあ、トリックだったとしても、
「いない」ことの証明にはならないんですよね。
いることを証明するには、現物を提示するしかないけれど…
今も地球のどこかで(というかネス湖で)
ネッシーの正体を追っている人はいるのでしょうか?


永遠の夢 ネス湖伝説 Loch Ness
1995年イギリス ジョン・ヘンダーソン監督


雪男の存在をあくまでまじめに追究したばかりに
学会で物笑いの種になってしまう
アメリカ人の学者デンプシー(テッド・ダンソン)のお話…
などと書くと、何ともお安くてイロモノ的に響きますね。
そこへもってきて、
純なハートと不思議な能力を持った少女イザベルと、
彼女を女手1つで育てるパブ兼民宿の美人おかみローラまで
絡ませるのですから、
もう映画として反則と言いたいほどですが、
素朴で真摯さを感じる、非常にいい映画でした。

侮辱に傷ついたデンプシーは、
UMA(未確認生物)と呼ばれるものの解明への情熱を
失いつつありましたが、
皮肉なことに、そんな彼に課せられた仕事は、
「イギリスに渡り、ネッシーを否定し得る材料を集めること」でした。
仕方なしに着任したものの、
ネッシーを信じ、親しみを覚えている湖畔の住民たちから
嫌がらせを受けたりします。
が、鍵を握る少女イザベルらとの交流の中で、
彼は、何か忘れていたものを取り戻すようになりました。

さて、調査の結果、生物体の存在は確認できず、
結論が出たか?と思いきや……

テーマがテーマなので、勘違いされそうですが、
単なる見せ物映画ではありません。
クライマックス、デンプシーの研究発表のシーンには賛否両論ですが、
私は「うわっ、ベタベタ」と思いつつ泣いてしまったので、
素直に、ここでこの映画を御紹介することで、
お勧めしたいと思います。


ユリノキマリ |MAILHomePage