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2002年03月14日(木) 星に想いを

3月14日、ノーベル賞学者
アルバート・アインシュタインが生まれました(1879年)。

星に想いを I. Q.
1994年アメリカ フレッド・スケピシ監督


1950年代、アメリカの田舎町。
自動車修理工として働き、
折しも盛んだった宇宙開発など、科学の話が大好きで、
周囲にその話題を振っては呆れられているエド(ティム・ロビンス)は、
ある日、魅力的なお客キャサリン(メグ・ライアン)に恋をします。
彼女は有能な数学者で、
ネズミの研究をしている婚約者(スティーブン・フライ)がおり、
しかも、あのアインシュタイン博士(ウォルター・マッソー)の
姪だというではありませんか!

その後、科学好きということもあり、
博士やその友人たちと懇意になったエドですが、
実は博士は、かわいい姪の気障ったらしい婚約者が嫌いで、
自分の気に入った青年(つまりエド)に、
ぜひとも彼女の関心を向けようと、
エドに知恵をつけ、彼をIQの高い不世出の物理学者に仕立てます。
キャサリンはキャサリンで、
エドの人となりを知っていくうちに、だんだん彼に惹かれますが、
彼の「物理学者」としての顔には、実はからくりがあることを知り…

原題「I.Q.」から察するに、
恋に知能指数は関係ない、とでもいいたげですが、
そういう問題でしょうか?
むしろ、ブルーカラーで大学を出ていないエドを、
それだけの材料で「IQが低い」「教養がない」などと言うのは
愚かしいことだと教えてくれた気がします。
…というふうに敢えてわかり切ったことを言いたいほど、
彼のキャラは魅力的でしたし、無教養とも思えませんでした。

ウォルター・マッソーは、
あの有名な「舌をペロリと出す博士」のイメージにぴったりの
好人物としてのアインシュタインを、あくまで飄々と演じていました。
なぜか専門性を要する職業役が多いメグ・ライアンは、
50年代風スタイリッシュな学者さんを、知的にかわいらしく。
それぞれの本分がきっちり生きていたと思います。

なお、とんちんかんと思われる邦題ですが、
多分、映画の中に登場する、星の美しいスポットに因んででしょう。
こちらもお楽しみに。


ユリノキマリ |MAILHomePage