Dailymovie
DiaryINDEXpastwill


2002年03月01日(金) アメリカン・スウィートハート

アメリカン・スウィートハート
America's Sweethearts

2001年アメリカ ジョー・ロス監督


予告を見る限り、
ジュリア・ロパーツ主演のラブコメ」っぽいのですが、
意外と多い(らしい)「ジュリアが苦手」という方には、
ちょっと楽しいハリウッド内幕物語としてお勧めします。

原題はAmerica'sなのに、
わざわざ意味不明なアメリカンにするくらいなら、
「アメリカの恋人(たち)」と、
直訳にした方がまだましだと思います。
(最近とみに、邦題にケチばかり
つけている気がしますが…)

ここで言うAmerica's Sweetheartsとは、
ジュリア演じるキキの姉グエン(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)と、
彼女と映画の共演がきっかけで恋に落ち、結婚するものの、
別居して離婚寸前のエディ(ジョン・キューザック)のことです。
彼らの共演作品はことごとく大ヒットするので、
アメリカ最高のコンビという意味で、そう呼ばれていたのでした。

人の好いキキは、グエンの付き人として、
美しい姉を誇りに思い、盛り立てていました。
また、義兄エディを心密かに思っていて、
太目だった体を絞り、すっかり美人になったほどです。
(ダイエット前のジュリアの顔の丸さに驚きました)

彼らが別居するきっかけになった共演映画が、
もうすぐジャンケット(マスコミ対策の試写会)だというのに、
肝心のフィルムは監督(クリストファー・ウォーケン)が
「人質」にとったような格好になって、届きません。
困った広報担当のリー(ビリー・クリスタル)は、
もうすっかりダメになったグエンとビリーの仲を、
「いい友達」とか何とか演出して取り繕い、
せめてものパブリシティにしようと躍起になるのですが…

ジュリア・ロバーツ、影が薄いように見えて、
この映画のトーンにはぴったりの好演だったと思います。
実は私自身、「ジュリア苦手組」に片足突っ込んでいたのですが、
この映画でのキキことジュリアは、非常にかわいらしいと思いました。
C.Z.ジョーンズは、何しろあの見目形なので、
高慢ちきな役をコミカルにやると、本当にハマります。
(こちらもジョン・キューザックと共演の
『ハイ・フィディリティ』なんかでも
笑わせてくれました)
また、ここには書き切れませんが、
本当に芸達者さんがいっぱいなので、かなり楽しめましょう。

明日から公開の作品、
やはり大本命は『ロード・オブ・ザ・リング』だと思いますが、
こちらもお勧めします。


ユリノキマリ |MAILHomePage