気ままな日記
DiaryINDEXpastwill


2008年05月15日(木) すっぴんで失礼

 わたしの住む街には、同僚が多い。かつての同僚、現在の同僚、たまたま書類上だけで知った同僚……。
 それゆえ、休みの日に近くの大型スーパーに出かけると、あれ? と見知った顔を見かけることがたまにある。わたしは、休日、電車ひと駅分ぐらいまでなら、化粧をして出かけないたちなので、こんな場合は、絶対に相手に顔を見られたくない。向こうが気がつく前にさっと進行方向を変える、カバンの中のものを探すふりしてうつむく、あらぬ方向を向きながら素早く通り過ぎる、などの手段をとる。つまり早い話が、知らん振りするということですね。
 一方、職場では、背広を着てネクタイをはめて、一個人としてそこにいる彼らが、こうしたスーパーでは、すっかりくつろいだ服装で、荷物を大量に持たされてすたすた歩いていたり、子供を連れて、文句を言いつつ、すっかりお父さん顔になっていたりするのを見かけると、なにか不思議なような、見てはいけないものを見てしまったような気さえする。
 いつの場合も、こちらの方が先に相手に気がついたと思っているのだが、案外向こうの方が、とっくに気が付いていて、やっぱり、見ちゃいけないものを見ちゃった、などと思って、素知らぬ顔をしていてくれているだけかもしれない。

 こんなふうに、ひとり勝手に推測したり、恥じたりしているものの、化粧顔にすっぴん顔、あまりのギャップの大きさに、もしかして相手は、わたしだということに全く気がついていなかったりして……。それはそれで、ゆゆしきことである。


TOMATO |HomePage

My追加