気ままな日記
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2008年01月11日(金) 怒り考

 年末年始はのんびりと過ごしたものの、ここ数日、急にお尻に火がついたような、やきもきやきもき落ち着かない日々を過ごしている。
 気分転換にと、少し退廃的な雰囲気が漂う、松尾スズキさんのブログを見に行く。彼の監督・出演した、『クワイエットルームへようこそ』や『インザプール』での、誇張された現実世界に、惹かれるものがある。

さて、今日、乗合バスを降りる時に、
「小学生です」と言わずに降りようとした女の子が、運転手さんに注意されていた。こういう密閉された場所で、子供やお年寄りが叱られている場面を見ると、なぜが自分が叱られているような、ピンと張りつめた気分になる。
 なんだか自分が叱られているのを目撃されたようなバツの悪さと、その場の雰囲気を悪くしてしまったような責任感混じりの心地である。
 駅やデパートで、「もう置いて行っちゃうからね!!」とぶんぶん怒りまくっている母親に、泣き叫びながらなおもとりすがっている幼児を見た時の心境はさらに複雑である。子供が小さい時は、ホント余裕がなくて、つい怒鳴っちゃんだよね、ああ(;_;)、というたっぷりの悔恨の情と、どんなに冷たくされても、「じゃあ、いいよ。置いてけよ」と、そこで鬼母を突き放すことのできない幼児の無力感に対するせつなさと、その鬼と化してる母親に対する怒りと……。思いは錯綜する。 
 その点、職場で同僚が怒られているのを目撃した時は気が楽である。
こういう場所では、やはり、他人が誉められているところを見るよりも、怒られているところを見るほうが、なぜか安堵した心持。いい気分転換になるのです。これは自己評価に多少問題あり、ですね。

 


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