囚はれのシネマ日記
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かうなるともう是が非でも、シルヴィー・テステューが アルベルチーヌに扮する『囚はれの女』を観たくてたまらない。 つまりフランス版の『La Captive』を入手するしかない。 となるとamazonで買ふしかない。 しかしふと、その手があつたではないかと思ひいたる。 いつもカフェオレボウルを物色してゐるフランスのオークションサイトで そのDVDを物色すればいいのではないの? さつそくシルヴィー・テステューを検索してみた。 するとずらずらずらずら出てくる商品は百あまり。 彼女の記事が掲載された雑誌、映画のポスター、DVD、 そして小説(シルヴィー・テステューは作家でもある)。 かのDVDは新品で10ユーロ以下からある。 なかでも破格に安いものに眼をつけると、 それはソウルから発送される「これは海賊版ではありません」 といふ但し書きのある韓国製DVDだつた。 韓国製であらうと海賊版であらうと私は構はないのであつた。 むしろ送料がたつたの2ユーロであることがうれしかつた。 字幕は英語とハングル語。 どちらも分からないけれどうれしかつた。 やうやく『La Captive(囚はれの女)』を観ることが叶ふのだから。 その時わたしは素直にDVDはどこでも再生可能と思つてゐた。(つづく)
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