囚はれのシネマ日記
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2012年10月02日(火) リージョンコード

フランスのオークションサイトで探しあてた幾つかの『La Captive』には
まずリージョン2と言ふ言葉が大きく記されてゐた。
大事なことらしいが、それが何を意味するのか私は知らなかつた。
でも何かひつかかるものがあつた。
もしかすると映らないかも。
しかし韓国産のDVDにはリージョンフリーと記されてゐた。
つまりリージョンとやらは問題にしなくても良いのだらう。
しかも韓国と日本はほとんど同胞(はらから)のやうなもの
映らないことはないだらうと思つた。

数日後、ソウルからDVDが届きはやる心でパソコンにセットしたが、
素直に再生してはくれなかつた。
もとよりDVDプレイヤーでは再生できない。
パソコンが指示するには、現在のリージョンコードを2から3に
しなくては駄目だといふ。
なんだよリージョンフリーと言つてたくせに。
しかもわがパソコンのリージョンの変更は4回までなので、
3から2に戻したら、あと2度しかできないといふことになる。

リージョンコード2はフランスを含むヨーロッパと日本、
韓国や東南アジアはリージョン3、アメリカはリージョン1だつた。
なぜこんなコードがあるのかと言ふと、映画会社の損得のためである。
たとへばハリウッド映画は日本ではアメリカから数ヶ月遅れで
上映開始となるけれど、日本での公開時にはもうアメリカ版DVDが
発売されてゐたりするので、輸入版で観られてしまつては映画の
興行収入が落ちてしまふから、違ふリージョンコードにして
観られなくしてあるのである。
韓国の映画会社も同じ事情なのだらう。
では、日本とヨーロッパが同じリージョン2であると言ふことは、
ヨーロッパの映画会社はDVDをあまりにもゆつくり発売するか、
日本人には言語がまるで分からないだらうから(字幕無し)
DVDを問題としてゐない、といふことになるのだらうか?  (つづく)


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