囚はれのシネマ日記
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季節をのんびりさかのぼるの日記。 それはまだあぢさゐが咲いてゐた頃のこと。 ワールドカップのジダンの目の覚めるやうな頭突きも終はつてゐた頃のこと。 梅雨の曇り空のしたで目の覚めるやうな色彩で咲いてゐた花。 ピンクからあをへ、あをから紫紺へと微妙なグラデーションをなす花。 あぢさゐ電車の下り(しかし山は登る)はつねに満員電車。 でもあぢさゐ電車の上り(しかし山は下る)はつねにガラ空き電車。 ゆゑに強羅まで行つてとんぼ返りする。 ボックス席の車窓から沿線のあぢさゐ並木をわがものとする。 しかしデジカメには収め忘れたので文字で再現する。
あぢさゐあぢさゐあぢ あぢさゐあぢさゐあぢあぢさゐさゐ
あぢさゐあぢさゐあぢさゐ
あぢあぢあぢさゐ あぢさゐあぢさゐあぢさゐさゐさゐ あぢさゐあぢさゐさゐさゐ
箱根登山鉄道沿ひに咲くあぢさゐはちやうどこんな感じ。 「あ」「ぢ」「さ」「ゐ」ほどその花に似た文字はないと思ふ。 塔ノ沢駅は無人駅でホームには毘沙門天がありとても雰囲気のいい駅だ。 その駅の跨線橋をわたり早川沿ひを下つてゆくと国道1号線に出る。 箱根駅伝のあの道路だ。 早川に橋がかかる、きついカーブのあたりに旅館・環翆楼があつた。 下足番の番頭さんが交通整理をして客を迎へてくれる。 通された部屋は早川の渓流がよく見える部屋だつた。 せせらぎとマイナスイオンが心地よい部屋。 窓からは小さな滝が見え、部屋つきの温泉からもその滝が眺められる。
この近くに阿弥陀寺といふあぢさゐ寺がある。 仲居さんに聞くと片道45分はかかるといふので、さつそく出かけることにする。 道はずつと上り坂。 急な山道と階段を20分ほども登るとひつそりと阿弥陀寺がある。 あぢさゐは盛りを過ぎてはゐるものの、まだ鮮やかな色を残してゐた。 こんどはデジカメを置き忘れてきてしまつた。 再現するとこんな感じで咲いてゐたと思ふ。
あぢさゐ あぢ さゐ さゐ あぢ あぢ あぢ さゐ さゐ あぢ あぢ あぢ さゐ さゐ あぢ あぢ さゐ さゐ あぢ あぢ さゐ あぢさゐ あぢさ ゐゐゐ ゐ あ
この日は箱根も30℃はあらうかと思ふほど暑かつた。 旅館に帰つて温泉へ。 レトロな大正時代のタイルの大浴場を見に行くが、窓がなく穴倉のやうなので入るのはやめておく。 温泉のそとにはどことなく見たことのある光景が… そうだ、それはTVのロマンスカーのCMに出てくるレトロなタイルの洗面所だつた。 するとあの夏休みの親子3人連れが泊まる旅館つてここだつたのか。 生ビールのバーもあり、お風呂上りに頼むと部屋にジョッキを運んでくれる。(↓)
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