囚はれのシネマ日記
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なんだかこなれの悪い日本語だけれどこれ映画のタイトル。 原題は『LES DESTINEES SENTIMENTALES』なのでほとんど直訳。 築地の浜離宮ホールでやつてゐる「フランス映画への旅」の第1日目の初回の上映を見に行つてきた。 監督は『デーモン・ラヴァー』のオリヴィエ・アサイヤスといふ人だけれど知らなかつた。 カルト的な人気監督らしい。 あのエマニュエル・ベアールとイザベル・ユペールとが共演するとなれば、ましてこの映画はDVD化されることもなからうから指定券を買つて見に行つた。 小ホールの最前列の真ん中の席で3時間にもおよぶ大作を巨大スクリーンで堪能した。 20世紀初頭、リモージュ陶器の名門の息子シャルル・ベリングが悪妻イザベル・ユペールと別れ、美しく聡明なエマニュエル・ベアールと結ばれる。 そのふたりの愛と時代の変遷の物語。 ありふれたセンチメンタル大作ロマンとも言へる。 でもエマニュエル・ベアールも風景も息をのむほど美しかつた。 フランスの葡萄畑にそそぐ太陽のひかりも、焼きあがつたばかりの陶器のつやつやした輝きも、スイスの雪をかぶつた山脈も湖のほとりの家も。 つぎにヨーロッパに行くならやつぱりスイスだと決心するぐらゐ美しい。 そしてそれが映画の大きな役割のやうな気がする。 少なくとも、そのときわたしはスイスの湖畔でエマニュエル・ベアールになりきつてゐるのだから。
ところで最終日には三島由紀夫の小説『肉体の学校』をフランス映画化した『肉体の学校』を上映する。 監督はブノワ・ジャコといふ人。 ヒロイン妙子の役をなんとあのイザベル・ユペールが演じる。 (わたしにとつてイザベル・ユペールとエマニュエル・ベアールとサンドリーヌ・ボネールこそが今を生きる三大女優) この映画もDVD化されることなどまづなからうと思ふ。 結局こちらも指定券を買つてしまつた。 このフィルム・フェスは観客が少ないところ、ウェルカム・ドリンク、その他のサーヴィスもいい感じです。
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