囚はれのシネマ日記
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2005年09月30日(金) 祝祭的なワーグナー

ミュンヘン・オペラ、バイエルン国立歌劇場東京公演の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を観にNHKホールへ行く(昨日のこと)。
指揮はズービン・メータ。

この東京公演ではワーグナーの『タンホイザー』『ニュルンベルクの…』とヘンデルの『アリオダンテ』といふバロックオペラの3作品を上演するのだけれど、『タンホイザー』はすでに満席、バロックオペラ『アリオダンテ』にも心惹かれたのだけれど、やはりこの歌劇場が得意とするワーグナーを観てみたいといふ気持になつた。
それでもぎりぎりまで観やうかどうしやうか迷つてゐた。
なぜならS席は60000円だから。
ならばエコノミー席でいいではないかとお思ひでせうが、わたしは観るときはS席ぢやないと嫌なのだ。
よく見えないとすごく損したやうな気がする。
さうこうしてゐたらプログラムがおまけについてくる「得チケ」のお知らせメールが来たので、落とされたといふわけだ。

開演は4時で終はつたのは9時半すぎ、2回の休憩を入れてじつに5時間半といふ長丁場。
ところどころ退屈な場面もあれど総体としてこのオペラには圧倒された。
さすがワーグナーとくに第三幕の歌合戦の祝祭的雰囲気の盛り上がりがすごい。
舞台の上には100人ちかい歌手が声をはりあげてゐる。
どうもわたしは四重唱や合唱のやうな声がダイナミックかつ美しくハモる部分が好きらしい。
しかし「ニュルンベルクの親分の詩は素晴らしい!ドイツの芸術万歳!」といふ熱唱および大合唱にはちよつと鼻白む思ひがなきにしもあらず。

このオペラはズービン・メータの指揮するオーケストラももちろん素晴らしいけれど、舞台美術が現代的といふか、エッヂが効いてゐるといふか、とても独創的だと感じた。
今まで観たオペラのなかでは群を抜いて。
と言つても今までハンガリー国立歌劇場『リゴレット』、ワルシャワ室内歌劇の『魔笛』、フェニーチェ歌劇の『椿姫』の3回しか観てゐないけど。
フェニーチェ歌劇と言へば来年の9月にズービン・メータ指揮、チャン・イーモウ演出の『トゥーランドット』の日本公演があるらしい。
それは絶対に観たいぞ!
わたしは中国・紫禁城での野外公演のDVDを持つてゐるので生が観たい。

ところでこのバイエルンは、ウィーン、ミラノとならぶ世界的にも超一流の歌劇場ださうです、さすが。


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