囚はれのシネマ日記
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2005年09月26日(月) 最後からn番目の歌会

岡井さんが三都歌会をやめると仰つたと聞いたのは6月末だつたと思ふ。
その瞬間一座がしーんとなつたとも聞いた。
青天の霹靂といふやつでせう。
でも70代後半というお歳で毎月三都を新幹線で渡り歩いての歌会には、いかに年齢を超越した岡井さんといへども、ほとほとお疲れになつたのだとお察しする。
わたしはずつと半年以上も歌会を休んでゐた。
歌を作らなくなつてしまつてゐたのだ。
最後の歌会は9月25日出版クラブ会館、それには必ず出やうと思つた。
出席者は25名。
部屋の机が会議用ではなく講義用にならべられてゐたので、岡井さんはちよつと躊躇する風だつた。
「いつもやつてゐると言つたつて、けふ前にゐる人たちは怖いんだもん…」
それでも愉しさうに談笑してゐらした。
今回の題は「隊」で自由詠より題詠にいい歌が多かつた。
わたしは久しぶりに作るのでなかなか勘がもどらなかつた。
無記名互選歌会は真剣勝負の愉しくて厳しい遊びだと思ふ。

    秋はわが母と思ひぬ みづうみのほとりに山のふもとに満ちる/未知子

この歌は5点しか入らなかつたのだけれど、岡井さんは「短歌の原点のやうな歌、いい歌です」と言つて下さつた。
じつはわたし自身かなり気に入つてゐます。

    やがて燃えさかる日までは耐へてゐよ しづかに、首都の銀杏隊列/未知子

こちらの題詠は12点入った。藤原龍一郎さんの「1970年代にはこういふ歌がよくあつて、懐かしさを感じました」といふ批評にぎやふんとなる。
すべてお見通しでした。

ところでこの首都の会は名前を変へて来月以降もつづくといふことなので、なんだか拍子抜けしてしまふ。
岡井さんは主催者としての責務からは解放され、自由に参加されるといふことになつた。


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