囚はれのシネマ日記
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| 2004年08月10日(火) |
世紀末芸術モデルニスモ |
モンセラットからホテルに戻りひと休みする。 それにしてもマジェスティックの部屋はとても広い。 ベッド・ルームとリヴィング・ルームが引き戸によつて分かれてゐる。 ジュニア・スウィートのやうな感じ。
セミ・ダブルをふたつ並べたぐらゐあるベッドもひとりでは広すぎる。 バス・ルームも広々として浴槽は溺れるほど大きい。 そしてバス・ローブも砂袋のやうに重くて大きい。 このホテルは外から見るとネオ・クラシックだけれど中はモダンなのだつた。
午後からは自由行動なので1ブロック先にあるカサ・ミラを見に行く。 わたしはどうしてもカサ・ミラの内部を見学したかつた。 それほど多くはない見学者のなかで東洋人はわたしだけ。 まるで意味のわからないドイツ語やフランス語やスペイン語のなかに紛れ込むことはなんて気持ちがいいんだらう。 La Pedrera(石切り場)と呼ばれるこの邸宅は直線を排除しゆがんだ曲線からなる。 内部の部屋も階段も廊下もこのうへもなく貴族的な曲線でできてゐる。 世紀末芸術のアール・ヌーヴォーをスペインではモデルニスモといふ。 でもモデルニスモを近代主義と訳すとなんだかしつくりこない。 日本語の近代主義はヤボといふのと同義のやうにわたしには思へる。 建物の主題は「山」であり屋上の煙突は尾根から突き出た峰々をあらはしてゐるさうだ。
↑カサ・ミラの内部、これは普通の感じ
やはりグラシア通りに建つカサ・パトリョの主題は「海」、わたしはこの建物の前をいつたい何度往復したことだらう。 とにかくグラシア通りのホテルに泊まつたおかげでモデルニスモの建築だけはたつぷりと堪能することができた。 これでわたしの長くて暑いスペインの旅は終はる。 またいつの日か彼処へ行く日まで、アディオス、アリベデルチ、オーヴォワール!
↑Uさんが撮つて送つてくれた私(マジェスティックにて)
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