囚はれのシネマ日記
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| 2004年06月10日(木) |
千々石ミゲル(ちぢわみげる)とか |
どうしても行きたい思ひで去年から何回となく機会をうかがつて来た。 そして11月、2月、5月…と合計で3度までキャンセルをするはめに。 自分の体調や家族の都合や義父の入院のために。 わたしの自由なんて自由の幻想でしかない。 けれど4回目のキャンセルは現実的に言つて、たぶん、もう、ないでせう。 わたしは18日から11日間スペインに行くでせう。
なのに朝起きたらなんだかくらくら眩暈がする。 ゆふべの梅酒が体に残つただけなのかもしれない。 いま体調を崩すのはめちやめちや困るんですけどー。
そこでまたしても『哀しみのトリスターナ』をヴィデオで見てしまふ。 トレドを舞台にした映画がほかにあるなら教へてほしい。 細く曲がりくねつた石畳の道の勾配は快楽度100といふところだらう。 何度見ても見飽きるといふことがない。 それはつまり傑作だといふこと、その街も映画も。 繰り返しに耐へられるものだけが傑作なのだとわたしはずつと信じて来た。 主役はもちろんトレドと、その街に幽閉されたがごとき哀しみのトリスターナだ。
ところで話は飛ぶ。 1582年「天正使節団」と呼ばれる少年たちがトレドを訪れた。 伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルチノ、中浦ジュリアン。 ジャニーズみたいな(ただし頭脳明晰な)十代の少年ばかりの4人組。 彼らは日本がはじめて西洋に送つた正式の使節団だつたと言ふ。 そんなことを日本史の授業では教へてもらつたかしら。 (たぶんつづく)
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