囚はれのシネマ日記
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玄関の横の小窓を開けやうとする。 その小窓をあけると郵便受けがあり、郵便物をぢかに取り出せる。 小窓にはレースのカーテンがかかつてゐる。 ふとカーテンに葉つぱのやうなものがぶら下がつてゐるのに気づく。 葉つぱには短い手足がはえてゐるやうに見える。 その手足はレースのの網目にちやうど引つかかつてゐる。
それはさかさまにぶら下がつたヤモリだつた。
この間から玄関のあたりに出没してゐてつひになかへ侵入したのだ。 小さなヤモリだけれど爬虫類には違ひない。 ゴキブリや蜘蛛を食べて家を守つてくれてゐるのだらう。 だからと言つてとてもぢやないけど可愛いとは思へない。 ゴキブリと比べたらどつちもどつちの気持ちの悪さ。 わたしはもう玄関を通りたくない。
あーやだやだ、夏はやだ。
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