囚はれのシネマ日記
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2004年05月24日(月) わたしの心はロックンロール

地下鉄日比谷線直通といふと聞こえがいい。
けれどわたしの家の最寄り駅Gはただしくは東武伊勢崎線に属する。
なんだかぐんと群馬が近くなる感じ。
山谷と呼ばれた南千住(最近アウトレットとして再開発された)から3駅目。
この2月に東急ハンズや紀伊国屋書店の入つた丸井が開店した北千住からは2駅目。
麻原の入つてゐる東京拘置所のある小菅からは1駅目。
昔から垢抜けない東京の田舎またはスラムとして蔑まれてきた地域だ。

そんな垢抜けない駅で垢抜けないわたしが中目黒行きの電車を待つ。
わたしはいつもひとりぼつちでウォークマンと一緒だ。
上り電車の行つてしまつたばかりのホームに人はゐない。
わたしはベンチに腰掛けウォークマンに聴き入つてゐる。
すると背の高い黒人の青年がやつて来る。
バスケットのなんとか(名前は忘れた)いふ選手に似てゐる。
気のせいかわたしに日本風にお辞儀をしたやうにも見えた。
そんなはずないか、とわたしは知らん顔をする。
黒人はわたしのすぐそばに腰掛ける。
気のせいかわたしになにか話しかけたさうにも見えた。
そんなはずないか、とわたしはあらぬ方向を見る。

相手は黒人大男なので小柄な大和撫子がめづらしいのかとも思ふ。
しかしわたしの心はロックンロール。
大和撫子にあらず。
しかもわたしはたぶんあなたのママと同じ世代。
これを聴いてごらんなさい、とわたしはヘッドホンを彼の両耳に押し込んでやりたい気分になる。
音楽は万国共通だ。
これはブラック・ミュージックにあこがれたイギリスの不良ロック・バンド。
あなたのママもきつとファンだと思ふ。
それはローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」だつた。
  
  
   ♪Brown sugar,
    how come you taste so good?
    Brown sugar,
    just like a young girl shold
    ah…



 


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