囚はれのシネマ日記
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2004年04月27日(火) すべての若き野郎ども

モット・ザ・フープルといふバンドはもつとも素敵なロック・ピープルだ。
と言つても60年代後半から70年代はじめにかけての短い命だつた。
ある地域ではミック・ジャガー以上にカリスマ的存在だつたといふイアン・ハンター。
たしかにド派手なところはどつこいどつこいかも知れない。
ただミック・ジャガーの歌は一本調子でどこを切つても同じ金太郎飴みたいだけれど、イアン・ハンターの歌ひ方は変化に富んでゐる。
うまい。
エレガントで繊細だ。
暴力的で疾走感がある。
つぎはどうなるのかと聞いてゐてどきどきわくわくする。
とりわけデヴィッド・ボウイが提供した「すべての若き野郎ども」は傑作中の傑作だと思ふ。
ボウイはライヴでよくこの曲を歌ふ。
武道館公演でも。

  ところで俺たちは一晩中奴の自殺について話してた
  奴は25才の時に強いヤクを頭に打つたんだ
  それはヘロインだつた、生きてなんかゐたくない25才にもなつたら

といふやうな突つ張つたフレーズを不思議に明るく祝祭的に盛り上げて歌ふ。
こういふのを聞くと暗くてうるさいだけのジャンク・ミュージシャンは電柱に激突して死んでしまへと思ふ。  


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