囚はれのシネマ日記
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去年の12月以来なので3ヶ月ぶりの歌会に出る。 目白へゆくため上野で乗り換へると花見客で駅はにぎやかだつた。 目白駅周辺に桜は見当たらない。 学習院まで行けば桜並木があるのかもしれない。 結局この日は二次会の居酒屋に飾られたプラスチックの桜で花見宴会。 槐さん、錦見さん、井口さん、黒瀬さん、中島裕介さん、私で盛り上がりました。
出席者は14名。 題詠は「細」。
ぼたん雪 細き雨なりしがふいに落下傘部隊のごとく地に舞ひおりつ/未知子
「ぼたん雪」の詞書に依存してゐるといふ批判あり。 岡井さんは「やはり必要でしょう」と理解を示してくださつた。 よかつた、それがないと31音ではリアリティを獲得できない。 「落下傘部隊」の比喩の絶妙さ、ユーモラスで陰惨、と概ね好評(だと思ふ)。
つぎに自由詠。
シャンパンの泡のぷちぷち消ゆるまま世界の後部座席は濡れて/未知子
どこか言ひえてゐない印象、「世界の後部座席…」のイメージにだまされる、「ぷちぷち」が嫌だ。 かなり批判的な意見が出た。 軽く洒落た導入部から「世界の後部座席」といふ不条理(だつたかな)なところへ着地する展開のあざやかさを評価してくださつた方も。 「嫌な歌だと思つても多数がとつたといふことは、なんかさういふ実感、濡れた世界の後部座席に座らされてゐる感じが僕らにはあるんだらうね。」と岡井さん。 よかつた、やはりよき理解者だ。
明日生まれる花たちのためまつ白な無名の雲がただよつてゐる
わたしはこの歌について「歌として上手いとか鮮やかとか思はないけれど、あざとさがなく、作者のまつすぐな心のあり方みたいなものがいいなと思つて…」と発言。 しかし作者は岡井隆さんであると最後に知つた。 なんてお門違ひなことを言つちまつたんだ!
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