囚はれのシネマ日記
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『世界を売つた男』はデヴィッド・ボウイの3作目のアルバム。 ボウイがドレスを着てブルー・ベルベットのソファに横たわるジャケットも煽情的だ。 まるでラファエロの絵画から抜け出したやうで。 そしてこの曲はニルヴァーナがカヴァーしたことでも有名。 ニルヴァーナのカート・コバーンの歌ひ方もなかなかいいと思ふ。 シニカルで尖つてゐて破滅的で。 (実際にガレージの上の部屋で自殺してしまひ伝説になつた) でもグラムとグランジの違ひなのだらう。 ボウイの歌ふそれは夢を見させる力のやうなものに満ちてゐる。 つまり明るくてエレガントでポジティヴだ。 イントロダクションからして、ここからどこかへ拉致されるといふ期待に胸がふくらむサウンドなのだ。 サイケデリックであり無重力的でありファンタジックでありラテンつぽくもあり。 1970年に作られたのだけれどいまでも新しい。 こんな妙な気持ちにさせる曲は聞いたことがないと思ふ。 先日のデヴィッド・ボウイ武道館公演でも歌つた。 この曲のイントロがながれると一瞬場内にしづけさが戻つたやうな気がした。 なんだかいつもボウイやストーンズのことばかり書いてゐるなあ。 しかたないや。 わたしがそこに最大のなぐさめを見出してゐるかぎりは…

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