囚はれのシネマ日記
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| 2004年03月10日(水) |
アリーナで見たデヴィッド・ボウイ |
やはりアリーナとスタンド席とは違ふものだつた。 巨大なライヴハウスといふ感じがする。 ああローリング・ストーンズもここで見たかつた、と悔んでも悔みきれない。 たしかにあの大音量でBステージをやつたらライブハウスのやうな錯覚を起こすことだらうと実感した。 アリーナといつても昨夜のわたしの席はVの6列だつたので後ろの方だつた。 でも通路側から一番目の席。 観客が立ちあがつてもその通路のスペースから舞台が垣間見えさうだつた。 それにわたしは一番ヒールの高い靴を選んで履いて行つたし。 昨夜の公演は前座のバンド演奏があり40分も遅れてやつとボウイが登場。 前座は「グルーヴ・シンジケート」とかいふ知らないバンド。 ボウイが登場すると熱狂的歓声とともにみんな立ちあがる。 あーでも見える、見える、見えるわよ。 やはりスタンドよりずつと近く見える。 昨夜の大サーヴィスにもかかはらずボウイは声も体も好調のやうに見えた。 曲は昨夜とほとんど同じものをやつた。 待ちに待つた「アンダー・プレシャー」はやはり素晴らしい。 このとき日本武道館は割れるやうな沸点に達した。 ドロシーなんとかと紹介されたギタリスト兼ヴォーカリストの女の子にフレディ・マーキュリーの霊が憑依したやうだつた。 わたしはデヴィッド・ボウイのアルバム「ロウ」までのファンだ。 ブライアン・イーノと共作のゆがんだサウンドの頃がすごく好きだ。 なのでそれ以後の曲はじつはそれほど好きといふわけでもない。 でも「I'm afraid of America」は名曲だと思つた。 「僕のバンドのメンバーはみなアメリカ人だし、いまアメリカのニューヨークに住んでゐる。でも僕は若いときからずつとアメリカが怖かつた」そう言つてから歌ひ始めた、昨夜と同じやうに。
I'm afraid of America, I'm afraid of wars あいまふれいだばめ〜りか あいまふれいだばを〜
わたしはデヴィッド・ボウイに捧げる短歌を作つたことがある。 その歌の入つたあたらしい歌集を贈りたかつた。 こんなに近くにゐるといふのにそれは出来ないのだつた。 武道館の帰り道ボウイの言つた「Tokyo moon」は悲しげなひかりを放つてゐた。
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